ハエトリグモはひとりじゃ、生きられない。
今回紹介するのはハエトリ
ゲームマーケット2023秋にて、ボードゲーム製作サークル「ひとりじゃ、生きられない。」さんよりリリースされた作品です。
ゲームマーケット紹介ページはこちら!
実は、クモって個人的に意外と好きな虫でして、笑
その中でも特にハエトリグモは、ハエや蚊、さらにはゴキ〇リやカメムシまでも捕食してくれる益虫として知られています。
ハエトリってどんなボードゲーム?
1~4人用 ソロプレイ可能
協力型ボードゲーム
プレイヤーはハエトリグモの1匹(もしくは数匹)となります。
長年、引きこもりであった家主を外に出すために、部屋と心を綺麗にするべく奮闘します!
ゲームシステムもそうですが、ストーリーもしっかりと作り込まれています。
読み込んで没入感の高いプレイを堪能するのが良いでしょう。
ハエトリのここが面白い!
協力型ボードゲーム
本作は協力型ゲームであり、プレイヤーはハエトリとなってクリア条件の達成を目指します。
プレイ人数に関わらず、4種類全てのハエトリを使用することが推奨されています。
3人以下の場合はいずれかのプレイヤーが複数のハエトリを担当するなどして、調整しましょう。
各プレイヤーの手番と、人間サイドの手番を交互に繰り返してゲームは進行します。
プレイヤーの手番では「移動」もしくは「ゴミを食べる」のアクションを任意の組み合わせで3回まで実行します。
ハエトリと同色のゴミであれば1アクションで1つ、
違う色であれば2アクションで1つ、食べることができます。
11か所あるそれぞれの部屋について、ゴミが全くなくなる状態を1度ずつ再現した上で、4色のハエトリがボード中央のソファに集合すればゲームクリアです。
糸を吐いて効率良くルート構築!
ハエトリが移動した箇所には糸を吐くことができます。
この糸は次にハエトリが移動する際に、アクション回数を消費しないで済むギミックになります。
一度使ったら糸は取り除きますが、次の手番を考えてルート構築をすることで、効率よくゴミを食べて回ることができます。
糸は移動するたびに吐くことができるので、ただの移動アクションでも腐りにくいのが良い工夫ですよね!
おまじない
食べたゴミはそれぞれのハエトリのお腹に溜まっていきます。
ゴミを食べることができる上限は決まっているので、どこかでお腹の中をリセットしないといけません。
お腹に溜まったゴミを支払って、場に並んでいるおまじないカードを使用できます。
対応したゴミをライフカードの上に移し、おまじないの効果を発動して捨て札にします。
おまじないには、移動やごみを食べる、アクション追加などがあり、なんと全てフリーアクション扱いです。
ゲームのクリアにはおまじないの活用が不可欠です!
任意のゴミを3つ支払って発動する脱皮のおまじないがあります。
これを使うと・・・
ハエトリカードが裏返って成体になります!
成体になったハエトリはお腹の容量が増えるだけでなく、それぞれ固有能力を持つようになります。(イラストも大きく、よりリアルになります・・・!)
脱皮でハエトリ達を強化し、ゲームのクリアを目指しましょう!
強すぎるけど憎めない人間
人間のターンではおまじないの山札をめくり、指定された地点まで黒ポーン駒を動かします。
現在地点から最短経路で目的地を目指しますが、その間にある糸は全て取り払われ、ハエトリがいると踏んづけられてしまいます!
踏んづけられたハエトリはお腹のゴミを全て吐き出し、カード上に戻ってきてしまいます。
脱落するわけではありませんが、次のターンは実質一回休みになってしまうので注意!
さらに人間は到達地点にゴミを撒き散らかします!
せっかく綺麗になりそうな箇所も人間によって、あっという間にゴミまみれに・・・
さらに、人間が撒き散らすゴミが一定回数枯渇するとゲームオーバー条件を満たしてしまいます・・・!
なんとも憎たらしい存在に思えますが・・・
ゲームの背景には、引きこもりになった人間が己自信と向き合う事で心を整理していく設定があります。
ハエトリも人間も協力して、部屋と心を綺麗にしていきましょう!
あみだクモ
ゴミが全て取り除かれた地点は、あみだクモカードを獲得します。
2枚目以降は重ねていくことで大きなあみだくじになっていくんですね。
通過地点の報酬を得たり、ゲーム終了時のエンディング条件にも関係してくる要素です。
それぞれのカードは両面仕様になっており、ゲーム開始時にランダムに決定されるので、毎ゲーム異なるあみだくじパターンを楽しむことができます。
ゲームをクリアすると、あみだくじのルートによってエンディングが分岐するのもユニークな点ですね。
ハエトリが好きな方もそうでない方も?!
と言うわけで今回はハエトリを紹介してきました。
コンパクトな見た目の割に内容はしっか中量級以上で、最初のプレイはルール確認しながら40分ほどかかりました。
難易度も決して易しくなく、とりあえずクリアするまでは3回ほどかかりました。
クリアしてもエンディング条件が設定されているため、より良いエンディングを見るにはあみだクモカードもしっかりと考えないといけません。
ルート構築要素も効いており、中々新鮮なプレイ感で楽しめました。
どうしても刺激的なイラストのため、好き嫌いは激しく別れそうですが、受け入れられる方はぜひ体感して欲しい作品ですね!