苦しい!険しい!悩ましい!・・でも楽しすぎ!
傑作ボードゲーム「マルコポーロの旅路」
今回紹介するのはいわゆる超名作枠と言って良いでしょう!
「マルコポーロの旅路」
Daniele Tascini & Simone Lucianiの黄金コンビが贈る重量級ボードゲームです。
国内ではアークライトゲームズより日本語版の流通がありましたが、今や絶版状態・・・。
かと言って海外版も入手しやすいわけでもなく、ずっと機会を狙っていた作品ではありました。
なんと運良く新品ドイツ語版を入手することができました!
これは嬉しすぎる・・・!
BGAではそれなりな回数遊んでいたので、海外版でも問題なしです。
気合を入れて紹介していきますよ!
マルコポーロの旅路ってどんなボードゲーム?
2~4人用
プレイヤーはマルコ・ポーロ本人もしくは、その関係者となって、ヴェネツィアから北京までの旅路をテーマに様々な方法で勝利点を競います。
2015年にドイツゲーム大賞を獲得した実績のある作品で、国内外問わず多くのボードゲーマーに愛されていると言って良いでしょう。
作者のDaniele TasciniとSimone Lucianiは多くの名作を生み出しているボードゲーム作者であり、当ブログでも何度か関連作を取り上げています。
ニュートン
グランドオーストリアホテル
マルコポーロの旅路のここが面白い!おすすめ!
ダイスプレイスメントシステム
ゲーム開始時にプレイヤーは1色のコンポーネントセットを受け取ります。
各ラウンド開始時にプレイヤーは自色ダイスを全て振り、そのラウンドで使用する出目を確定します。
共通ボードにはアクションスペースが描かれています。
手番を迎えたプレイヤーは手元からダイスを選び、アクションスペースに配置して効果を得ます。
各種資源やお金の獲得はもちろん、後述の契約獲得や旅などを行うことができます。
アクションスペースによっては複数のダイスを必要とすることもあり、基本的には出目が大きいほど獲得物が増える仕組みになっています。
ダイスはアクションスペースに配置されますが、そのアクションを封鎖するわけではありません。
他のプレイヤーもダイスを重ねることで、該当のアクションを実行することができます。
しかし、これには追加費用として重ねるダイスの出目に等しい金額のお金がかかります。
(複数ダイスを重ねる場合は小さい出目を参照)
本作では、お金を含めた資源管理について、かなり厳しいものを要求されます。
なので、この追加費用が場合によっては痛い!
自ずとプレイヤー間のインタラクションが発生し、白熱します。
厳しすぎるけど・・・旅がしたい!
共通ボード上部には広大なマップが描かれています。
左上のヴェネツィアからスタートして、旅アクションを行うことで自分のコマを動かしていくことができます。
移動を終えた地点には交易所を配置することができ、先取りのボーナスや各ラウンドの収入を得ることができるようになります。
一定数の交易所を配置したり、旅の終着地である北京に辿りついたりすることでも追加勝利点になるため、本作のテーマ通り、旅アクションは無視できない重要な要素になっているでしょう。
しかし、旅には莫大な費用がかかります!
アクションスペースに描いている金額を納めるのはもちろん、旅路の途中でもラクダやお金などの追加費用を要求してきます。
このやり繰りがとにかく厳しい!本当、ハゲそうになります。笑
ラクダの数がエグイ箇所もあれば、海を渡ろうとするととんでもない金額を請求されます。
各地点の繋がりも絶妙に設定されており、1歩1歩死に物狂いで前進していきます!
ゲーム開始時には各プレイヤーには旅の目標カードが配られます。
該当の地点に交易所を建てていれば、勝利点を獲得できます。
これも決して小さくない勝利点要素なので、なんとか達成したくなりますね。
とにかく上手に資源をやり繰りすることを求められるので、その点を楽しいと思えるかが本作の好き嫌いが分かれる部分にもなりそうです。
ちなみに私はこの悩ましい資源管理、脳汁溢れる感じが大好きですね。
勝利点の指標となる契約タイル
契約タイルは手番中であればいつでも左側の資源を支払うことで、達成することができます。
報酬として右に描かれているものを受け取ることができますよ。
条件が厳しいほど報酬も豪華になっていることが多く、獲得できる勝利点も大事になってきます。
また、ゲーム終了時に最も多くの契約を達成したプレイヤーには追加勝利点があります。
勝負を分ける要素にもなりかねないので、旅と同等に重要な要素と言っても良いでしょう。
プレイ中の指標としても役立ちますね!
これが醍醐味!ぶっ壊れキャラクター達
さあ!これが1番紹介したかった部分です!
ゲーム開始時に各プレイヤーにはキャラクターが1人割り振られます。
いわゆる固有能力を持っているのですが、それぞれがルールをぶっ壊すんじゃないかと思う程度にめっちゃ強いんです。
- 各ラウンド追加のダイスを獲得する効果
- ダイスの出目を好きに操作する効果
- 旅で通過した地点にも交易所を置ける効果(本来は移動を終えた地点にしか置けない)
- ダイスを重ねる追加費用を無視できる効果
- マップ上を2人のコマで回ることができる効果
- マップ上の特定の地点をワープして追加費用を無視する効果
どれもこれもとんでもない能力なのに、ゲームがちゃんと成り立つのが凄いんですよね。
使用するキャラクターによってプレイ方針がガラリと変わるので、何回もプレイしたくなること間違いなし!
ぜひ自分のお気に入りキャラを見つけてみたくなりますね!
2023年個人的ベストボドゲの1つです!
と言うわけ今回はマルコポーロの旅路について紹介してきました。
2015年発売の作品ですが、今も色あせない面白さがあります。
私にとっては今年に入って初めてプレイした作品ですので、「私の2023年ベストボドゲ」の1つと堂々と宣言して良いでしょう!
2~4人プレイで、実物&BGAで数十回遊んでますが、個性豊かなキャラクターや、多くの勝利点要素、ランダムセットアップもあって、飽きる気配すら感じません。
どの人数でも変わらず楽しむことができます。
本作に出会えたことが本当に幸せで幸運だと感じますね!
入手難易度が高いのがやはり悔やまれる点でしょう。
拡張や続編もあるのですが、中々良い条件で見つかりません。
いつか巡り合うことを信じて、本作を遊び続けていきたいと思います。