テラミスティカシリーズの完全進化系!
今回紹介するのはテラミスティカ革新の時代
その名の通り、名作ボードゲームであるテラミスティカのシリーズ作品です。
同シリーズのエッセンシャルを色濃く引き継ぎつつ、さらに様々な要素が進化して登場したファン必見の仕上がりになっていました!
基本となるテラミスティカのレビューは以前に何度か投稿しているので、変更点を中心に紹介していきますねよ!
テラミスティカ 革新の時代とは
1〜5人用
共通ボードの陣取りが中心的なメカニズムですが、独自の様々な要素が加わり、複雑ながらも奥深いゲーム性を産んでいる作品です。
元となるテラミスティカは個人的ベストボドゲのトップ10に入ると言っても良いでしょう。
革新の時代ならではの要素
カスタマイズ性の高い個人ボード
個人的にはこれが1つの大きな変化要素だと思います。
今までのテラミスティカでは、固有能力を持つ勢力ボードを各プレイヤーに割り振っていました。
それぞれの勢力は拠点となる地形が固定されていましたが、革新の時代では能力+地形(とそれに伴う能力)の組み合わせに自由度が生まれました。
ゲーム中に建設できる最高クラスの建物である宮殿(旧:砦)の能力も、ゲームが進んでから選択するものになっています。
早取りにはなりますが、その時の状況によって活かせる能力を得ることができるため、かなり柔軟なプレイが可能になりました。
文句無しに良要素だと思います。
追加資源「本」
今までのテラミスティカでは、労働者、お金、パワーと言った基本資源がありましたが、今回新たに本が加わりました。
この本、どのように使うかと言うと…
新たなアクションとして、本を支払うことでボーナスタイルが得られるようになりました。
本の獲得は他の資源に比べて、かなり渋めに設定されているだけあり、ここで獲得できるボーナスタイルは強力なものが多いです。
即座に大量の勝利点を得るものや、アクションタイルとなるもの、特定の要素を強化するものなど普通にアクションを取って獲得するには過ぎたものばかり!
獲得するのに苦労する本だからこそ、それに見合うだけのリターンが設定されており、新たなアクションの選択肢としてバリバリに機能しています。
ストックに限りのある中立建物を獲得できるボーナスもあります。
自勢力の地形に変換して配置すれば、中立建物は自身の建物として扱うことができるようになります。
強力なパワー値を持つ他、もちろん都市の建設にも使用できます!
他にも本を一定数支払って起動するアクションもゲームごとにランダムに設定されるため、狙いたくなること間違いなしの要素ですね。
科学ディスプレイ
旧テラミスティカの宗教トラックにあたる箇所になります。
今回は科学ディスプレイと言う呼び名となり、基本的には宗教トラックと同じ働きをします。
変更点としては、
- トラックの数値が10→12となった
- 7→8に上がる際に都市建設による鍵が必要
- 9の地点からラウンド開始時のボーナスを得る
後にも記載しますが、本作は旧テラミスティカに比べて勝利点が伸びやすい設計になっています。
科学トラックもそれに合わせてさらに拡張されているんですね。
テラミスティカのルールが分かれば簡単に始められます!
ざっくりとした追加要素は以上の通り。
元となるテラミスティカのルールをマスターしていれば、差分を把握することですぐに遊ぶことができます。
もちろんある程度ボードゲームに慣れている方であれば、革新の時代から始めてもOK!
1からとなると、ルール量がかなり多くて理解にはかなりの時間を要するものの、本作の(ある意味)良いところは、ゲーム開始時に全ての情報が公開されており、プレイヤー間で秘匿する要素がないこと!
盤面を広げ、端から説明していけば後は慣れていくのみです。
ややこしい手札やテキストなどと言った要素がない点は、導入しやすくするためにかなり貢献していると思われます。
プレイした感想
まずは最初に一言・・・
テラミスティカファンはもちろん!ボードゲーマーであればまず経験しておいて損のない作品と言えるでしょう!
私自身、元となるテラミスティカが大好きという事もありますが、文句無しに面白いと心から思いました。
ありがたい事に、購入してから早々に複数人戦を何度かプレイする機会に恵まれました。
最初の勢力選びからもうワクワクが止まりませんでしたね。
先述のカスタマイズ要素や、ランダムパターンの多いセットアップも本作にとってはメリットが大きいと言えるでしょう。
本作の面白さはやはり何と言っても固有能力を絡めて、相手の動向にヒリヒリ緊張を感じながら、勝利点を獲得する仕組みを構築していく点にあると思います。
固有能力やボーナスタイルで勝利点ブーストをかけたり、他プレイヤーの動きを観察しつつ自分が上手くアクションすることに悩んだり、先を見据えて生産基盤を整えたりと、要素もりもりですが、それぞれがしっかりと噛み合っているおかげで、プレイ中はずっと楽しい悲鳴が上がりまくりです。笑
あと本作の独自で好きな点として、盤面を全プレイヤーである意味協力しながら豪華に構築していくところでしょうか。
基本的には取り返しのつかない陣取りなので、相手がいない地点を確保するのが良さそうに見えますが、相手と隣り合っていることでアクションに必要となるパワーの恩恵を得られる仕組みとなっています。
なので、自然と全プレイヤーが寄り添い(?)つつも、ギリギリの陣取りが繰り広げられるようになっているんですね。
(ほんと、この仕組み考えたの天才すぎません?)
色鮮やかなコンポーネントも相まって、ゲーム終了時の盤面はまさに壮観!
思わず記念撮影したくなること間違いなしです。笑
本アクションや、新規科学ディスプレイ、そして臨機応変に対応できるプレイヤー毎の能力によって、かなり勝利点が伸びやすくなっている仕様に感じました。
基本ゲームに比べて、いわゆるアッパーな仕上がりなので、テラミスティカが好きな人には堪らんです。
これはぜひ多くの方にオススメしたいですね。