カルペ ディエムとは
ステファン・フェルト作2〜4人用 タイル配置ゲーム
カルペ ディエム Carpe diem とは
古代ローマの詩に登場する語句。
「1日を摘め」と訳され、
今この瞬間を楽しめといった意味になるそう。
なんだか素敵な言葉ですね!
ゲームの方もフェルト作ということで、
素晴らしい作品になっています。
他のフェルト作品レビューはこちら!
セットアップ
メインボード 個人ボード
各種トークン、カードを用意。
2人プレイだと勝利点カードの枚数が変わります。
ゲームは全4ラウンド。
各ラウンド7手番ずつあります。
手番でできることはタイルを獲得すること。
自身のコマがある地点から
向かい側の2つの地点いずれかを選択し、
コマを動かします。
写真の位置だとこの2箇所ですね。
相手のコマがいてもOK。
動いた先のタイルを獲得し、
個人ボードに配置します。
2人プレイだと、それぞれの地点のタイルが2枚以下になった瞬間、その地点のタイルは取り除かれます。
ちょうど7手番ずつ行うと、メインボード上のタイルが全て無くなり、ラウンド終了です。
獲得したタイルはメインボードに
絵柄が合うように配置します。
カルカソンヌのような感じですね。
自身のマーカーを配置しなくてはなりません。
緑のカードは描かれているものを所有しているだけ、
赤のカードは描かれているものを払っただけ、
勝利点がもらえます。
もし、目標を達成できない場合、
該当の得点カード1枚につき4点のペナルティを失います。
1度置かれたマーカーはゲーム中、
配置されたままになります。
建物の効果はサマリータイルに全て描かれています。
フェルト作品は言語依存がないゲームが多く、
アイコンだけでほぼ理解できるのが嬉しいです。
各建物の効果はダイジェストの中で一部紹介していきます。
それでは実際にプレイしていきましょう!
緑のカードは描かれているものを所有しているだけ、
赤のカードは描かれているものを払っただけ、
勝利点がもらえます。
もし、目標を達成できない場合、
該当の得点カード1枚につき4点のペナルティを失います。
1度置かれたマーカーはゲーム中、
配置されたままになります。
建物の効果はサマリータイルに全て描かれています。
フェルト作品は言語依存がないゲームが多く、
アイコンだけでほぼ理解できるのが嬉しいです。
各建物の効果はダイジェストの中で一部紹介していきます。
それでは実際にプレイしていきましょう!
夫婦2人でプレイ
8点を持ってスタート。
2番手以降は1点ずつ増えます。
勝利点管理がカードなのが、少し新鮮。
最初のタイルはスコップマークがある指定の位置から置かなくてはなりません。
置いたのは市場。
1枚のタイルで完成し、金貨を貰えます。
金貨は各種リソースの代わりとなるジョーカーです。
途切れている建物は完成しないと効果を発揮できません。
枠を意識して置きたいところ。
ゲームのテンポは比較的早いです。
あっという間に2箇所なくなりました。
タイルがない地点はコマ移動の際に、
バウンド移動で飛ばすことができます。
茶色の景観が完成しました。
対応する鶏リソースを貰えます。
景観を形成するタイル数-1のリソースを貰えるので、この場合2枚だから1つですね。
別荘は完成時に効果はありません。
個人ボードにある完成済みの別荘にある煙突の数だけ勝利点が入ります。サマリー参照。
タイル配置した箇所に旗トークンがあれば取り除いてメインボードの旗トラックを進めます。
旗トラックはタイル獲得の手番順でなく、
ラウンド終了時に勝利点カードにマーカーを置く順番を表します。
タイル獲得手番順はラウンド毎に左隣のプレイヤーにスタートプレイヤーマーカーを渡して管理します。
同じ箇所にマーカーがある場合、上に配置してあるプレイヤーが優先です。
リソースはサマリータイル上で管理できます。
輪切りのレンコンみたいなトークンはパン。
1つ支払うとタイル獲得の際にコマを自由に移動でき、
3つ支払うと勝利点カード達成の際に1枚の条件を無視できます。
地味な見た目の割にとっても便利ですが、
金貨で代用できないので注意。
お互いにペナルティなく勝利点獲得。
1度マーカーを配置すると、そこは封鎖されてしまいます。
よほどでない限り、
獲得したタイルを破棄することはありません。
職人タイルが完成しました。
メインボード下部に用意しておいた裏が濃い緑のタイルを獲得できます。
獲得したタイルで事務官が完成。
旗トラックを進めることができます。
あちらも続々と完成してますね。
おそらく枠も意識してることでしょう。
パン焼きはサイズに関係なく、パン2つを貰います。
これだけパンと金貨があれば、
ラウンド毎の目標もなんとかなるでしょう。
勝利点ではないものを獲得する場合もあります。
煙突3つ(完成、未完成問わず)につき、
金貨1つもしくは旗トラック1前進など。
3ラウンド目開始。
折り返し地点ですね。
建物の完成を意識していきます。
枠および煙突からの勝利点を期待して、
巨大別荘の建設に着手します。
対してあちらは堅実に枠に沿って建てている様子。
商人
金貨とパン以外のリソースを全て払い、
払った数+1の金貨を貰えます。
ジョーカーが多くなって返ってくるので便利。
さらに噴水。
噴水カードの山から2枚引いて、
1枚をキープ、もう1枚を山の底に返します。
キープしたカードは自分だけが表を確認して、
伏せておきます。
ゲーム終了時に条件を達成していれば勝利点を得ます。
完成している茶色の景観1つ毎に2点。
高得点の目標を2ラウンド続けて達成してきました。
封鎖されてしまったので、わたしはこの目標をもう達成することはできません。
最終ラウンドのみ、裏面が濃い緑のタイルを補充します。
建物が完成するタイルが多いのが特徴。
さあ、果たしてどんな結果になるでしょう。
巨大別荘完成!
煙突点がかなり期待できそう。
あちらの狙いの目標およびタイルは何なのでしょう。
こんなに資源が!
余ったら2つで1点になりますが、
できれば効率の良い目標で勝利点に変換したいところ。
お互い残り1枚ずつ取ってゲーム終了!
わたしの個人ボード。
煙突数は多いですが、枠をあまり達成できていない。笑
噴水カードも先程の1枚のみで合計89点。
対して妻の個人ボード。なんと枠を全達成した様子。
さらに噴水カードをいつの間にか3枚も!
102点。
いやー、負けてしまいました(^^;)
所要時間40分ほど
感想
配色の美しいアートワークに、悩ましいけど苦しすぎないプレイ感。勝利点要素に対する緩和策(パン)もあり、時間も程良い中量級。
しっかりとボードゲームを遊んだ感覚を味わえる優等生的作品です。
以前にレビューしたブルゴーニュプラスやトスカーナの城など、
同作者のタイル配置ゲームの新たな選択肢と言えますね。
2人プレイが最ものびのびとゲームを楽しめます。
タイル獲得のルール上、基本的に最低でも6枚の内から1枚を選択できるからです。
(各スペースは2枚以下になるとタイル除外、2カ所に向かってコマを動かせるため。)
相手の獲得したいタイルをカットしたとしても、
「じゃあ、他のでいいや」
となる状況がほとんどだと言えます。
人数が増えるほど選択肢が少なくなるため、苦しさが増してきそうです。
インタラクションバリバリのプレイを求める方には物足りないかもしれませんが、
夫婦やカップルなどでのんびりと楽しむにはこのくらいが最適でしょう。
地味に感動したのが、使用するカードの裏面に人数による使用枚数がアイコンで表記されていること。
いちいちマニュアルを見返さなくても、スムーズに確認することができます。
言語依存のない作品ですので、実は本レビューでなんとなく遊べちゃうくらいです。
需要があればトスカーナの城と同様にルール解説記事を投稿します。
2人で程良いボリュームのタイル配置ゲームをお探しの方、
カルペディエムはとっても良い作品ですよ。