クトゥルフ 死もまた死すべし [ソロ(1人)プレイボードゲームレビュー:評価8/10]

クトゥルフ 死もまた死すべしとは

1〜5人用


いわゆるクトゥルフ系協力ボードゲーム。

プレイヤーたちは世界を救うために、強大な邪神に挑みます。

セットアップ


本作にはシナリオがいくつか用意されており、それぞれで指定されたセットアップがあります。

今回はシナリオ1。


ボスキャラはクトゥルフとハスターが含まれており、ゲーム毎にどちらかを選択することができます。

初回なのでここはやはりクトゥルフにしておきましょう。


ソロでは1人2キャラを動かしてゲームを進めます。

よくわかりませんが、とりあえず脳筋?ぽい2人にしてみます。笑


各種フィギュアの造形がかなり凝ってますね!

雰囲気バッチリです。

ゲームの流れ

ゲームは終了条件を満たすまで、各プレイヤーが交代で手番を行います。

手番で行うのは以下の4フェイズ。

1.アクション


移動や攻撃、休息などを組み合わせて3つまで実行します。

同じものを複数回選んでも可。

各キャラクターごとに固有能力もあるので、有効に使用したいですね。


各判定はダイスを使用するところもクトゥルフゲームあるあるではないでしょうか。

2.神話フェイズ


アクションが終わったら神話カードをめくり、処理します。

大体良くないことが書いてあるやつですね。笑

これもクトゥルフゲームお馴染みです。

3.探索or戦闘


敵がいない部屋にいれば、発見カードをめくって探索することができますが…


敵がいる部屋では、攻撃を仕掛けられます!

4.ターン終了処理

ターン終了で発動する効果があれば処理します。


条件が揃うとクトゥルフが復活に近づくことも…!

ゲーム終了条件


ゲームが進むにつれて、ステージカードが更新されていきますが最終ステージに到達して、かつクトゥルフを倒すことができればプレイヤーたちの勝利です。


いずれかのプレイヤーが死亡もしくは発狂してしまうとゲームオーバー。

ソロプレイダイジェスト


では、やっていきましょう!

アダムは固有能力の射撃の名手により、1マス離れたスペースにいる敵に攻撃できます。

ラウンド終了時に同じスペースにいる敵からは攻撃を受ける処理が入るため、この能力はかなり便利。


攻撃にはダイス判定を使用します。

成功すればもちろん良いのですが、触手の出目が出るとその数に応じて自身の正気度トラックを進めないといけません。

本作の面白い仕掛けとして、正気度トラックが赤色の閾値ゾーンに達するとキャラクターのスキルをレベルアップすることができます。

狂気に世界に触れ、自信が発狂状態に陥りにながらも新たな力に目覚めている、とでも言うでしょうか。


探索フェイズで発見カードをめくると、このように処理を選ぶことができます。

ゲームを有利に進めることができるようになるかもしれません。


一方、ボーデンは斧を持った高火力の脳筋キャラ。

パワーもありますが、敵の横をすり抜けることができたりとテクニカルな動きもできます。

敵をバッサバッサと薙ぎ倒していきます!


神話カードはやはりロクなことが書かれてません。

モンスターが増えたり、さらにそいつが近づいてきたり、クトゥルフの復活が近づいたりと…

一旦盤面を安定させても、すぐにピンチに陥ります。

これはクトゥルフ系ゲームの絶望感たっぷりのプレイ感!あるあるです。笑


神話カードの紋章が一定数集まるとクトゥルフの復活に近づきます!


クトゥルフが復活ゾーンに近づきます。

このフィギュア、本当クオリティが高いっすよね。


今更ですが、本シナリオの目標の1つとして儀式の阻止があります。

研究所トークンのあるスペースで器物損壊アクションを行う事で、クトゥルフ復活のために稼働している研究所を破壊することができます。


クトゥルフが動き出すと、お馴染みの落とし子も起動します!

高耐久、高火力の強敵ですが、アダムの遠隔射撃が上手くいきました。


ボーデンはダンジョン奥深くに潜ってひたすら研究所を破壊しています。

かなり正気度トラックが上がってきてますね。

レベルアップも良いですが、最大まで上がってしまうと発狂してゲームオーバーになってしまいます。


4箇所の研究所を破壊!

はい!クリア!………とは残念ながらいきません。

どうなるかと言うと…


はい、まさかのクトゥルフ復活。笑

いや、阻止したやん!

どうやらクトゥルフはどう足掻いても復活するようで、コイツを倒せばシナリオクリアになるみたいです。


儀式を阻止した状態にならないとクトゥルフは無敵になるようです。なるほど。


ボーデン「じゃあとりあえずこいつをぶん殴れば良いのね!」

その通り!

クトゥルフの体力は12と、他のモンスターとは一線を画します。

でも発狂気味のボーデンも負けてません。

1度の攻撃で10ダメージくらいを叩き出せるようになってます。

なんとクトゥルフを1ターンで撃退することに成功。よし、これでクリアか?

あれ?倒したら次のステージカードをめくる?

え?さらにまた体力12のクトゥルフが相手?


しかもワープされて逃げられました!

邪神のくせに卑怯だぞ!笑
ご丁寧に負傷と正気度のおまけつき。


これによりボーデンが無事に発狂。

最終ステージの一歩手前で惜しくもゲームオーバーです。

いやー、これは悔しい。

初回でルール確認しながら2時間半ほどでした。

感想:重量級クトゥルフゲーム入門に最適!

本作を手に取ってまず驚いたのが、ルールブックの薄さと少なさ!笑

大抵のクトルゥフ系ゲームは分厚いルールブックに基本とは別のリファレンスガイドなどが付属して、ルールの把握にかなり苦戦するイメージがあります。

本作は同ジャンルのの中でもかなりプレイしやすい部類に入るでしょう。

でもそれではゲーム自体のやりごたえが物足りないのでは?と思う方もいるかもしれません。

その点はどうかご安心を。


”続けて別キャラで挑みましたが、なす術なくボコボコにされました!”w

いや、本当難しいですよ、これ。久しぶりにクトゥルフ系の理不尽さを味わえて興奮しています。笑

難しいだけでなく、プレイの快適さ、と言うかやっていて気持ちの良い場面も感じられます。

例えば、移動アクションで一度に複数マス動ける点

これにより意外と遠くまで進むことができるので、敵に一気に近寄って攻撃!までが1手番で実行できることが多いです。運良く倒せれば、神話フェイズに襲われても被害が小さい・・・こともあります!

後はやはり狂気に飲み込まれていくにつれてキャラが強化されていく点が面白いですね。

一概にこちらが追いつめられるだけでなく、思わぬ能力に目覚めることで邪神に立ち向かうことができるようになる・・・かもしれません!w

ってなわけで、現状は本作かなり高評価です。

もう少し他のキャラや別ボス、別シナリオに挑んでみて味わっていきたいと思います。

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