見た目は重厚!プレイ感は…軽量級?!
ワーカープレイスメントゲームの秀作
ユニオン・ストックヤード
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。
今回紹介するのはユニオン・ストックヤード
以前に優秀賞を受賞した数寄ゲームズレビューコンテストの景品でいただいた作品です。
受賞レビューはこちら!
今年の夏頃に和訳付きルール版の先行発売があったんですが、通販ではあっという間に売り切れてしまっていました。
今では割と安定して入手できるようになっています。
そんな素敵な作品を景品としていただけるなんて…!ブログ書いていて良かった…!笑
ユニオン・ストックヤードってどんなボードゲーム?
2〜5人用
19世紀前後のアメリカを舞台に、プレイヤーは精肉企業の1つとなって、他のどの企業よりも裕福に繁栄することを目指します。
採用されているのはボードゲーマーお馴染みシステムであるワーカープレイスメント。
かなりシンプルでわかりやすいルールなので、同ジャンル入門にもオススメできる作品に仕上がってました。
ゲームの流れ
セットアップ
プレイ人数によってセットアップが異なります。
今回は2人プレイ。
ゲームボードが両面仕様になっており、2人用の面と3〜5人用面に分かれています。
アクションスペースや各種コマ数が、人数によって調整されます。
ゲームは全6ラウンド
1年を1ラウンドをとし、ゲームは全6ラウンド行います。
各ラウンドの始めにイベントとなる年カードがめくられます。
年カードは豊富なパターンから6年分用意してデッキを作るので、ゲーム毎にかなり違った展開になる印象です。
通常アクションより強いアクションスペースが設置されるような良いイベントはもちろん、プレイヤーに良くない影響をもたらすようなものまで様々。
セットアップの段階では中身を知ることはできず、年の始めにめくれるまでのお楽しみです!
イベントの処理が終わったら、プレイヤーは自身のワーカーを手番順に1つずつ配置してアクションを実行します。
この辺りは特に変哲もないワーカープレイスメントシステムなので、ボードゲーマーには馴染みやすいデザインになっていると思われますね。
プレイ人数によって使用できるワーカー数が変わります。
精肉加工をテーマにした独特なシステム
本作の特徴的な点として、精肉加工システムが挙げられます。
ゲームボードには牛、豚、羊それぞれの値段が示されています。
黒コマは仕入れ価格、各プレイヤー色のコマが加工後の販売価格を表しており、この差分が利鞘となってプレイヤーの収入となります。
YARDSアクションで自身のコマを配置することで、該当の家畜から利鞘を得ることができます。
単純に加工後の価格を釣り上げれば儲かりそうですが、ラウンドの終わりに価格調整が入るため一概にそうもいきません。
本作の金策においてメインになる要素なので、しっかりとマネジメントしていきたい部分になります!
建設によるパズル&マジョリティ要素
共通ボードにはもう1点目を引く箇所が…。
こちらの建設ゾーン。
大きめのしっかりとした木コマが建物として用意されており、建設アクションを行うことで建物を配置することができます。
自色の土地カードを配置して、マイルドな陣取りになっている他、建物自体を建設する恩恵も豪華に設定されています。
ゲーム中はぜひ積極的に実行したいアクションですね。
ゲームボード右側には、建設にリンクしたマジョリティ要素が仕込まれています。
こちらも無視できない程度に得点要素となるので、やはり建設を絡めて、ゲーム全体を上手く進行させていきたくなりますね!
2人プレイの感想
私がルールブックを読み込み、相方にインストしながら準備からゲーム終了まで…
なんと大体1時間くらい!
SNSなどの評判で薄々知ってはいましたが、まさか本当にここまでコンパクトに収まっているとは!
重厚で複雑そうな見た目の割に、それぞれの要素が上手くまとまっているおかげで驚くほどプレイしやすいです。
所持金や手番順の状況によってアクションの選択肢も絞られてくるので、ダウンタイムもあまり発生しづらいように感じました。
程良く考えながら本当にサクサクと進んでいきます。
かと言って、プレイ感が物足りないというわけでもありません。
しっかりとプレイヤー間で競合する点や、資金繰りと言ったマネジメント要素に悩まされる部分もあるので、まさしく短時間で濃厚なゲーム体験を味わえます。
これは確かに評判になるのも納得ですね。
続けてプレイした2戦目はなんと30分程度で決着が着きました。
カードデッキを作り直して、盤面をリセットすれば準備も簡単です。
続けてプレイすることで見える戦略もあるので、連戦にも向いていますね。
あえて注意と言うか、気になる方がいそうな点とすれば、流通しているのは和訳ルール付き英語版なので、英語テキストが多いところでしょうか。
もちろんフレーバーテキストの部分が大半なので、ゲーム進行自体はテキストが読めなくてもほとんど問題ありません。
数寄ゲームズ付属の和訳ルールにある程度のカード解説も載っているので、これを理由にチョイスしないのは勿体無いです。
が、ゲームのテーマにより没入するにはテキストを読めた方がやはり良いに越したことはないでしょう。
ゲーム中にそこまで頻繁に新規テキストが登場するわけでもないので、都度翻訳アプリなどを使うのも全然アリだと思います。