インフェルノ DX [ボードゲームレビュー評価:7.5/10]

今回紹介するのはインフェルノDX

クラウドファンディング初作品でして、ふるりん本舗より日本語版がリリース予定の作品です。

インフェルノってどんなボードゲーム?

概要


1~4人用

裕福でありながらもおぞましいフィレンツェを舞台に、プレイヤーはある一家となって栄光を求める事を目的とした作品。

現世であるフィレンツェと、冥界である地獄を結んだテーマが何とも独特です。

ゲームの流れ


6つ折りのメインボードはかなり大型!

プレイスペースは広めに用意した方が良いです。


登場する守護者、プレイヤーの初期資源、各タイルのセットアップなどランダム要素はそこそこ多いです。

毎ゲーム異なる展開を味わいたい私としては嬉しい仕組みですね。


スタートプレイヤーを決めたら、ゲーム終了条件を満たすまで時計回りで手番順を回し続けます。

手番では必ず地獄フェイズ→フィレンツェフェイズを実行します。

地獄フェイズでは魂駒を現在いる箇所から下の段階に移動させます。

移動した先のアイコンがこの後のフィレンツェフェイズに関係してきます。


フィレンツェフェイズでは自身の家族駒をアクションスペースに置いてアクションを得ます。

いわゆるワーカープレイスメントに近い感覚ですね。

人がいるスペースにも配置できますが、1ステップ手前の地獄フェイズでの移動先とアイコンが一致している箇所にしか配置できない縛りがあります。


フィレンツェフェイズで家族駒を配置する代わりに、既に配置した家族駒を回収することもできます。

ゲーム内では「罪人の告発」とアクション名がついており、一定回数の告発が行われるとゲームが終了する仕組みです。

インフェルノのここが面白い!おすすめ!

豪華コンポーネント


今回はクラウドファンディングで入手した豪華版と言うだけあって、まずはコンポーネントが豪華で目を引きます。

プリント駒、メタルコイン!


造形豊かなフィギュア!

ペイントとか綺麗にできたらまた良いんだろうな。


個人ボードもダブルレイヤー仕様で使い勝手が良いです!

ややダークな雰囲気は少し好みが分かれそうですが、刺さる人には刺さる仕様だと思います。

ランダムセットアップ


冒頭でも触れましたが、ゲーム毎にランダムになる要素が多いため、それがそのままリプレイ性に繋がっています

各アクションスペースもゲーム毎に配置が変わるんですよ。


目玉は毎ゲーム2体選ばれる守護者でしょう。

2系統の守護者から1キャラずつ選択する仕組みです。

各系統4体ずつ用意されているので、16通りの組み合わせになりますね。

各守護者は違った特殊能力を持っています。

プレイヤーの妨害をする効果や、サポート効果など様々なのでシナジーの良い組み合わせを探していくのも面白いですね。

ジレンマの効いたゲームシステム


地獄フェイズで配置したアイコンを参照して、後のフィレンツェフェイズを行う流れが良い意味で悩ましさを生んでいます。

アクション実行&ワーカー回収は、いずれも原則的に上記のルールを守らなくてはなりません。

自分の都合の良い選択肢を選ぶのはもちろんありですが、場合によっては次の手番で相手が得をしてしまうことにも繋がります。

地獄で動かせる駒の候補はいくつかあるため、手番の選択肢が多く、若干ダウンタイムが長引きがちなのが欠点になりそうです。


ゲーム中に使用するお金には2種類用意されています。

フローリン(金)は主にフィレンツェで、ドラクマ(銀)は主に地獄で使用します。

資金繰りは割と厳しめに設定されているので、プレイヤーの腕が試される場面ですね。


ちなみにゲーム中はいつでも、いくらでもドラクマの借金ができます。

減点にはなりますが、いざと言う時の金策として有効なので押さえておくと良いでしょう。


得点要素もいくつか用意されていますが、その中でも特に大きくなってくるのがゲームボード下部に用意されたトラック。

一定のタイミングで8色ある上から判定が入ります。

判定の段階で最もトラックを進んでいるプレイヤーにゲーム終了時に得点のチャンスが与えられる仕組みです。

プレイヤーの盤面が公開情報であることから、競り合いになる得点要素ですね!熱い!

慣れれば遊びやすいプレイ感


ルールブックの専門用語しかり、独特な挙動を示すことから若干とっつきにくい作品には思えます。

が、慣れてみると1手番あたり数秒で終わることもザラなので、意外と遊びやすい感覚ですね。

3人プレイでルール説明込み2時間半だったことから、特段重いゲームと言うわけでもなさそうです。


アイコンは個人サマリやルールブックにまとめて解説されています。

慣れてくればもっとプレイ時間を短縮できそうです。

ゲームボードが1~2人用と3~4人用の両面仕様なので、プレイ人数に応じてバランス調整されているようです。

ぜひ他の人数、違うセットアップパターンでも試してみたいですね。

インフェルノDXはふるりん本舗で取り扱い予定です!

販売アナウンスがあったらまたリンク追加予定です。

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