洛陽の門にてとは
1〜4人用 ウヴェ・ローゼンベルグ作同氏のいわゆる収穫三部作の1つを担うとされる作品です。もう2つはアグリコラ とル・アーブルですね!
2000年前の中国を舞台に、プレイヤーは農作物の売買で成り上がっていく農家に扮します。ソロプレイでの評価も高く、以前から気になっていた作品。日本語版は現在絶版状態とのことなので、ふるりん本舗さんより和訳付き外国語版を入手しました!
公開されている貼り付け用データを印刷してカードを日本語化。
カードサイズが若干特殊。
56×87のIDサイズで上下が5mm程度余りますね。
個人的には許容範囲です。
ってなわけで今回は洛陽の門にての紹介ですよ!
ゲームの流れ
セットアップ
ソロプレイでは大きなルールの変更点はありません。
カードの獲得方法が変わります。(後述)
特徴的な個人ボードを受け取ります。
準備時に市場から野菜を1つ買い付けて初期畑に植えます。
ゲームは以下の1〜3フェイズを全9ラウンド行います。
フェイズ1:収穫フェイズ
新たな畑カードをめくります。
既に植えてある畑から野菜を1つずつ収穫し、倉庫にある野菜と共に荷車へ移します。
フェイズ2:カードフェイズ
ソロでは場に並んだ3×4のカードから2枚まで購入して自分の個人ボードに並べることができます。
値段は段ごとに異なり、上の段から
1段目:無料
2段目:1文
3〜4段目:2文
となります。
2枚までの購入が終わった後に
2段目を全て捨て札にして、残ったカードを上に詰めてから山札から空きへ補充します。
フェイズ3:アクションフェイズ
以下のA〜Hのアクションから任意のアクションを好きなだけ行います。
A 野菜を植える
荷車から1つ野菜を空の畑へ植えます。
植わった畑はその作物でいっぱいになります。
B 野菜を買う
C 野菜を売る
荷車から野菜を売買します。
購入金額は暗い部分、売却金額は明るい部分を参照します。
D 屋台で野菜を取引する
屋台と荷車の野菜を交換します。
E 助手を使用する、もしくは捨て札にする。
助手は20種類いて、それぞれ様々な効果を持ちます。
F 常連客への配達
常連客は毎ラウンド指定の野菜を要求してきます。
配達できるとお金をくれますが…
1度でも配達が滞ると右上の満足度マーカーが赤い面になります。
赤い面の常連客に野菜を配達できないと2文の罰金です。
野菜は下から詰めて置き、4列埋まると捨札になります。
G 珍客への配達
1度のみ野菜を配達できます。
報酬を貰えますが、
常連客より多くの珍客配達すると2文減になります。
逆に多くの常連客に配達できていれば2文増ですよ。
H 2パックアクション
各アクションフェイズ1度のみ
山札からカードを2枚引き、コストを支払うと獲得できます。
コストは自身のプレイエリアにある
助手もしくは屋台カードの多い方の枚数×1文です。
コストを支払ってから0〜2枚のカードを獲得します。
2枚獲得した場合、いずれか好きな方を上にして重ねて対応した場に置きます。
上のカードが捨札になると下のカードを対応した場に移動させますよ。
アクションフェイズが終了したら
荷車の野菜を倉庫に移動させます。
初期倉庫の格納量は1ですが、2文払うと改良できます。
さらに繁栄の道の得点マーカーを動かすことができます。
各ラウンド最初の1歩は1文ですが、
それ以降は次に進むマスに書いてあるだけの金額がかかります。
ゲーム終了時に繁栄の道がどれだけ進んでいるかを競います。
ゲーム中はいつでも借金できます。
5文と借金カードを受け取ります。
返済はできません。
ゲーム終了時に持っている借金カードの枚数だけ、繁栄の道を後退します。
ソロプレイダイジェスト
それではスタート!
まずは交渉人を雇ってみましょう。
常連客に配達しつつ、畑に植えます。
最初のうちは繁栄の道の金額は安いですが、みるみる金欠を実感します。笑
次のラウンドで見張り人により、交渉人が復活!
ここで1度目の借金。
5文は序盤では特に大金です。笑
パック購入のコストも地味ーに痛いです。
役人で1度だけ無料にできるので活用しましょう。
農作物がある程度獲得できるようになりました。
客に振る舞っていきましょう。
鋤手
畑は空っぽでないと植えることができません。
豆を植えたかったので空けます。
常連客は1回の未配達なら見逃してくれます。
無事に配達しきりました!
珍客ももてなしましょう。
残念ながら常連客より数が多いので、もらえる報酬は2分減の7文です。
後半戦に差し掛かってきました。
繁栄の道は現在8です。
まだまだ先は長いぞ。
ここで勝負に出ます!
価値の高いネギを要求してくる常連客を2人招きます。
リターンが大きいですからね。
ここで2パック購入!
珍客の方のみ獲得しました。
仲買人はダミープレイヤーを対象とします。
野菜が植わってきましたね。
価値の高い野菜ほど面積の少ない畑でしか植えられない制約があります。
ネギ畑を確保できなかったのが痛いですね。
常連客に若干の不満を買いつつも、珍客をもてなします。笑
珍客の数が少ないので、9+2文貰えますね!
さあ、いよいよ最終ラウンド!
もう少し繁栄の道を進めたい!
15文とか平気で大金を要求してきますからね。
野菜がごっそり収穫できると嬉しいですね。
ネギは屋台から調達しましょう。
商店のは買い占めてしまいましたからね。
珍客と常連客を2パック購入して…
両方おもてなし!
ゲーム終了時に残った客は何のペナルティもありません。あえて最後は配達をバックれるのも手ですね。笑
最後に繁栄の道を進めてゲーム終了!
借金の分が引かれて15でした。
マニュアルには17から初めて評価される対象とあったのでまだまだですね。(^^;)
後半の1〜2歩はめちゃくちゃ重いです。笑
所要時間60分ほど
感想
く、苦しい…!ドマゾボードゲーマーには堪らない作品ではないでしょうか。笑
終始金欠で無駄遣いはほとんどできません。
少ないお金でいかに上手くやり繰りするかを考えるのが楽しいと思えるかが、本作の好き嫌いの別れ目でしょう。
先を見据えて効率良く野菜を栽培、売買できればちゃんと結果が付いてきます。後半の特に重ーい繁栄の道の支払いを達成できると、とっても満足感がありますよ。
ウヴェ・ローゼンベルグという作者は本当にこの辺りのゲームバランスを取る技術に卓越していますよね。
この苦しいプレイ感だとおそらくうちの妻は付き合ってくれない気がします。笑
ソロ専用の道を爆進中ですが、わたしは大満足ですね!
強いて言うならマニュアルの記載がちょっとわかりにくいのが残念でした。
ソロプレイルールのカード獲得変更点がはっきりせず、BGGの英文サイトなども参照してようやくプレイできました。
日本語化も久しぶりにちょっと頑張ったので今では愛着たっぷりの作品ですよ。笑
購入情報
ふるりん本舗さんで取り扱いあります!
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