狙え!一攫千金!
中量級快作ゲーム!
今回紹介するのはゴールド・ウエスト
最近になってアークライトから第2版の日本語版が発売された作品です。
旧版をプレイされた方もそれなりにいるのではないでしょうか。
ゴールドウエストってどんな
2~4人用
アメリカ西部のゴールドラッシュ時代を舞台に、プレイヤーは金鉱の試掘者となって自分の採掘王国を築き上げることを目標とします。
マンカラや陣取り、リソースマネジメントの要素などを含み、1ゲーム大体1時間以内に収まるくらいであろうボリュームの作品です。
ゲームの流れ
セットアップ
メインボードは複数のパーツを組み合わせるタイプ。
プレイ人数に応じて中央の採掘ゾーン作り方が変わります。
↑の写真は2人プレイの例です。
各プレイヤーは自色のコンポーネントと手番順に応じた資源を受け取ります。
個人ボード下部に手番で行うことが簡易的に表示されています。
資源の精錬(必須)
手番の最初ではまず資源の精錬を行います。
個人ボード右にあるスペースから1つを選択して、そこにある資源を全て手に取ります。
手に取った資源を1つずつ上のスペースに撒いていきます。
イメージとしてはマンカラですね。
撒いていった結果、ボードからはみ出た資源のみが現在の手番で使用できます。
金属アクション(任意)
メインボードにある3種の金属アクションを行うことができます。指定された資源を支払って勝利点となる投資
資源2つを支払った交点の恩恵を得る街
資源を支払って馬車を進める郵便
いずれも勝利点になる要素であり、任意とは言え、狙っていきたいアクションになります。
建築or略奪
メインボードでタイルが表向きになっている箇所を対象に建築を行います。
利用可能な資源の内、木や石を支払うことで自身の建物を建築できます。
タイルに描いてあるものは報酬として受け取ります。
個人ボード左の任意のスペース1か所にまとめて配置します。
下に配置するほど即座に貰える勝利点が大きくなりますが、先述の精錬ルールがあるため使用までのタイムラグが大きくなります。
また、タイルは個人ボードの対応した位置に配置します。
各色のタイルから得る影響力は、最終的に各プレイヤー同士で数値を競う部分になります。
木や石を支払えない場合、プレイヤーは略奪を行わなくてはなりません。
資源は獲得できますが、タイルは獲得できず、ゲーム終了時の減点になります。
略奪を行った場合、略奪スペースに自身の建築物を配置します。
いずれの場合も手番では1つの建築物が減るため、全てなくなったらゲーム終了フラグとなります。
ゲーム終了時の各盤面、街などから勝利点を得て、競います。
プレイ&感想
3人プレイの様子です。
手番順に応じて初期資源が変わることで調整されています。
ルール説明は大体15分程度で、割とすんなりと導入できました。
始めてみるとすぐに体感しますが、マンカラに近いシステムである資源精錬がなんとも悩ましい仕様になっています。
資源コマを下から上に撒いていって、はみ出た資源しか使えない、と言うのは見た目以上に縛りがあり、計画的な運用が求められます。
目先のアクションだけに絞って資源を使っていくと、あっという間に自転車操業に陥ります。
多少の減点は覚悟で、資源獲得のためにしゃがむことも時には大事ですね。
資源管理の渋さと、公開盤面情報であることから、アクションをぶん回し続けることは厳しいです。
相手の動向を窺いつつ、緩急をつけながらプレイするのが良さそう。
と言いつつも、ゲーム自体は窮屈な仕上がりでもなく、狙っていけば必要な資源はそれなりに精錬可能であり、やりたいことはまあまあ実現できます。
ゲーム自体のテンポの良さも相まって、中々快適なプレイ感だと感じました。
もちろん、相手の盤面情報などから得られる情報をもとに、妨害に走っても良いんですが、自分のやりたいことを伸ばした方が自ずと楽しめる気がします。
メインボードには各プレイヤーが駒を配置していくため、陣取りゲームのような様相を示します。
こちらも相手を妨害するよりは、自分のエリアを伸ばしていった方が結果として勝利点に繋がるので、マイルドな陣取りを言えるでしょう。
3人でも割とスペースに余裕がありました。
4人だとかなりきつくなるかな?
ゲーム自体は最初にも言ったように、ルール説明込みで大体1時間に収まりました。
個人的にはこのボリュームは最近のプレイスタイルに合っているので、かなり満足感の高い体感だったように思えます。
結果は惜しくも2/3位!
拡張ルールや追加タイルも第2版には含まれるので、色々と試してみたいですね・・・!
現時点での暫定評価は7.5/10です!