Khôra コーラ [2人プレイボードゲームレビュー:評価8/10]

Khôraとは

2〜4人用

古代ギリシャを舞台にしたパラメータ上げゲーム


ゲーム中に登場する様々なパラメータをとにかく上げて、勝利点を得ちゃおうという作品です。

このタイプはほとんどプレイしたことがなかったので、とっても新鮮な気持ちで臨んでみますよ!

ゲームの流れ


セットアップ

古代ギリシャテイストがコンポーネントから感じ取れますね。

あるえす
落ち着いた、とても好きな配色です。


個人ボードはダブルレイヤー仕様。

ふとしたことでマーカーが動くのを防げる上、右側にはラウンドの流れが記載されていてとっても親切です。

ゲームは全9ラウンド。

1ラウンドは次のA〜Gの流れで進行します。

A.イベント告示フェイズ


イベントカードの山から1枚公開しておきます。

効果を適用するのはラウンドの終わりですよ。

B.税収フェイズ


税収トラックに等しい金額を受け取ります。

C.ダイスフェイズ


ダイスを振ります。初期だと2個。

あるえす
ゲームが進むにつれ、特定のパラメータを上げると3個目が解放されますよ。


振ったダイス1つごとにアクションタイルを1枚割り当てます。


アクションの数字がダイスの出目以下であればそのまま起動できますが、ダイスの出目が下回っている場合、その差だけ市民を使用しないといけません。


市民はこのトラックで管理してます。

D.アクションフェイズ


Cで割り当てたアクションを起動します。

基本的に全プレイヤー同時に処理することが可能です。

あるえす
それぞれのアクションは実際のプレイの中で紹介していきますよ!

E.発展フェイズ


個人ボード上の任意のレベルを1段階、コストを支払って上げることができます。

F.イベント解決フェイズ


ラウンドの最初で公開したイベントはここで処理します。

G.マイルストーンフェイズ


達成しているマイルストーンがあるかどうかを確認します。

早取り要素で、いずれかのプレイヤーが達成したものは次のラウンドからはもう達成できません。

同ラウンドで複数のプレイヤーが達成したら、全員がその恩恵を得ます。

以上のA〜G流れを9ラウンド行ったらゲーム終了です。

あるえす
ゲーム中に獲得した勝利点に加え、プレイしたカード、獲得したトークンなどから勝利点を得て競います。

夫婦2人でプレイ


それではスタート。

わたしは最初から軍事力の高いアルゴス

妻はカードプレイ時に効果が発動されるアテネです。


ダイスを振るので少なからず運要素があります。

ガチガチすぎなくて我が家ではむしろ好きな要素ですね。

軍拡
自分の軍事力に応じて植民を行い、能力解放やカード使用もしくは勝利点になるトークンを得る。


政治
手札から]1枚政治カードをプレイする。カード名下のコストを支払ったり、必要なトークンを所持している必要がある。

言っちゃうとこのカード、めちゃくちゃ強いです。

あるえす
例えるとワイナリーの四季で登場する訪問者カードですね。笑


通常アクションでは考えられないようなアドバンテージを稼げるので、積極的に出したいですね。


大灯台のおかげで交易を行うたびになんと3勝利点が入ります。

交易
経済レベル+1のお金(ドラクマ)が手に入る。その後、5ドラクマ払ってトークンを購入できる。


イベントカードは1と9ラウンド目以外は毎ゲームランダムになります。

良いこともあれば悪いこともあるようですね。

あるえす
ラウンドの始めに公開されて、処理するのはラウンドの終わりなのである程度対応できます。


最初は低いパラメータも徐々に上がってくることで生産力が高まります。

妻が進歩を行ってますね。

進歩
条件を満たせば勢力ごとの固有能力を解放できる。

即座に効果を発揮するもの、常時発動タイプ、勝利点になるタイプなど勢力ごとに個性があります。


早取りのマイルストーンが達成されてきてますね。

収入もしくは勝利点につながるので狙っていきたいです。


文化トラックをある程度上げるとダイスが1つ増えます。

アクション数増加になるので、優先的に狙ってました!


わたしも進歩しましょう。

即時報酬タイプですね。

あるえす
表記のトークンは支払う必要はなく、持っていれば大丈夫です。


お互いのパラメータを競い合うようなイベントもあるようです。

プレイヤー間のインタラクションになる数少ない部分ですね。


ちょうど軍事を上げるカードを持っていたのでラッキー!


勝利点アイコンで囲まれたトークンはゲーム終了時に勝利点になります。

獲得条件はやや厳しいですが、できる限り稼いでおきたい。


妻はめちゃくちゃカード出してますね。

わたしの勢力はカードプレイに応じて報酬がもらえるみたい。

あるえす
勢力ごとにプレイスタイルが違うのは個人的にとっても好きな要素です!


最終段階まで進歩できました。

ゲーム開始時にはとてもそんな条件達成できんやろと思ってましたが、案外いけますね!


最後のイベントが公開されました。


ペルセポリスは莫大な軍事力が必要ですが、一気に3つのトークンが手に入るようです。

2人ともそんな軍事力を備えてないので諦めてます。笑


経済パラメータが最大になりました!

即座に10点ボーナス。


さらにわかりやすく勝利点獲得のカードをプレイ!


妻も最後に進歩を進めて終了です。

果たして結果は…


なんと67-66の1点差

ゲーム中はわたしはチマチマ稼いでリードしてましたが、終了時勝利点で一気に追い上げられました。

計算中はハラハラでしたよ。笑

良い勝負でしたね!

所要時間インスト込み1時間ほど

感想

いかつい見た目かつあまり触れてこなかったタイプのジャンルでしたので、妻への導入含め最初は心配していました。

しかし、最初の1〜2ラウンドでそんな不安は吹き飛びましたね!

本当に言ってしまえば「パラメータを上げて勝利点を稼ぐだけ」なのにすごく面白いです。

ダイスの出目に翻弄されながら、ああでもないこうでもないとアクションをやりくりし、生産力を上げて派手な動きをするのがなんと爽快なことか。

コンポーネントの質や多様なカード、勢力によるリプレイ性も相まってとても気に入りました。

妻もよく考えながら楽しくプレイしていたみたいで、終わってからの感想戦も盛り上がっちゃいました。

多少早取り要素はあれど、同時処理の場面が多いのでどのプレイ人数でも楽しめるのではないでしょうか。

あるえす
これは勢力を変えてまたプレイしたいですね。

夫婦で全勢力制覇シリーズを始めちゃいましょうか!

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