赤の大聖堂とは
1〜4人用ロシアのイヴァン皇帝による大聖堂建築をテーマにした中〜重量級作品。
日本語版が発売されるとすぐに話題に!
今回は赤の大聖堂の紹介です!
ゲームの流れ
セットアップ
色使いの美しいコンポーネントですね。
これだけでうっとりです。
メインボード外周は評価点と名声点をカウントしています。これがちょっと独特。
ゲーム終了条件を満たすまで、順番にプレイヤーはアクションを行います。
行えるアクションは3つのうち1つ。
①建築場所の確保
自分の旗を1つ取り、大聖堂カード1枚の上に置きます。
旗を置けるのは、
誰も旗を置いていない、下の段からです。
旗を置いた箇所にある工房タイルを獲得し、個人ボードに裏表いずれかの向きで置きます。表で置けば、コストを支払う代わりに即座に描かれているボーナスを得ます。
②大聖堂の建築
自分の手持ちから建材を3つまで自分の旗が置かれた大聖堂カードに移し、建築もしくは装飾を行います。
どんなに手持ちがあっても1度に3つまでです。
建材が揃うと表記のルーブルと勝利点を獲得できます。完成済み面に。
もし、自分が旗を置いている塔の上部にある他プレイヤーの大聖堂カードが先に完成した場合評価点マイナスのペナルティを受けます。
完成した大聖堂カードに装飾を行うこともできます。表記の建材および追加で宝石を払えば名声点をもらえますよ。
相手が完成させたカードでも構いません。
③財物の獲得
メインボードのサイコロ1つを選択して、その目の数だけ時計回りに区画を動かします。
緑を選ぶと…
ここまで移動しますね。
移動先で次のa〜cのアクションを任意の順で1回ずつ実行できます。
a.市場から財物を獲得
サイコロの数だけ実行できます。
例)2ルーブルを得るアクションを2回行う。
b.影響力カードを使う
その価格にある影響力カードの2つの効果のうち、1つを使います。
c.工房タイル起動
今動かしたサイコロの色が一致していれば工房タイルの効果を使えます。サイコロの数は参照しません。
例)紫の宝石を1つ得る。
アクション後、その区画にある全てのダイスは振り直します。
いずれかのプレイヤーが自分の6枚目の大聖堂カードを完成させたら、他全員がもう1手番ずつ行ってゲーム終了。ゲーム終了トリガー引いたプレイヤーはボーナスとして3名声点を得ます。
最終得点計算に入ります。
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最終得点計算の前には、後方で最も近い名声点の位置に合わせます。
余った建材とルーブル5つごとに1名声点。
塔ごとにその価値を数えます。
完成した大聖堂カード:1枚につき価値2
装飾品:1つにつき価値1
この場合、
左側の塔の価値は11
右側は3ですね。
塔ごとに各自の貢献度を数えます。
貢献度は完成した大聖堂カードに置かれた自分の色の旗と装飾品です。
左側の塔
青プレイヤーの貢献度は3
赤プレイヤーの貢献度は4
右側の塔
青は2
赤は0
それぞれの塔で貢献度の最も高いプレイヤーが、その塔の価値だけ名声点を得ます。2位はその半分。
この得点計算がちょっとややこしいですかね。
夫婦2人でプレイ
それではスタート!
建材を集めて集めて。
予約もちゃんとしておきます。
ここは取り合いですからね。
突然偏るダイス。
2人ともレンガほしい。笑
建築を行っていきます。
報酬のお金が美味しい。
カードによってはお金を建材に変換できるので。
四季を表現したボードがほんとに美しい。
かなり好きなアートワークです。
2人でも建築場所の取り合いは熱いですね。
上に建てられるとペナルティがあるルールのおかげで締まりがあります。
お互いに個人ボードに工房タイルが配置されてきました。
これがちょっとした拡大再生産要素で、1アクションで出来ることが増えてきます。
装飾も行っておきましょう。
相手が建設した箇所に絡むことができます。
これが最終得点計算で効いてくるはず。
得点トラックの後半は名声点と評価点の幅が狭まります。
後半に一気にスパートをかけていきましょう!
残る旗はあと1つ。
この旗、ちょっと歯に見えません?笑
妻の歯・・・じゃなくて旗もあと1つ。
装飾で宝石を支払うともらえる名声点がかなり大きいです。
頑張って緑と紫両方集めてから行いたいですね。
おっと、妻が決めにきました。
いずれかのプレイヤーが6個目を完成させると、もう一方はあと1手番しかありません。
この最後の1手番で建設できないと、勝敗にかなり影響しそうです。
というわけでわたしも最後の建築を間に合わせました。
全て完成できると気持ち良いですね。
結果は・・・
41-43の僅差で負け・・・!
惜しい。
6軒目を最初に建設したボーナスである3名声点が効きましたね。
所要時間インスト込み70分ほど
感想
結論から言うと前評判の通り、かなり面白い作品だと思いました。妻のウケも良いです!←ここが大きい。笑
大聖堂を取り合う陣取りの要素、
ダイスのロンデル的移動、
建材を上手くやり繰りするマネジメント要素、
工房タイルによる拡大再生産要素、
それぞれが丁度良いバランスでまとまっています。
それでいて手番で行うことのシンプルなのに濃厚なプレイ感を味わえる。
プレイ時間も2人なら1時間程度に収まりそう。
これはウケるボードゲーマーが多いのに納得です。
ダイスを振る場面はありますが、お互いの盤面は公開ですし、陣取りもかなりヒリヒリで運要素は少ないと思います。しっかり考えどころも用意されているあたり、幅広くオススメできる作品ではないでしょうか。
人数によって大聖堂カードを使用する枚数が調整されるので、どの人数でもさほど変わりなく楽しめると思います。少しダイスの動きが緩やかになり、膠着する場面があったかな。
これはチェックしておいて損のない作品でしたね。
上級ルールも用意されているので、ぜひ試してみたいですね。
最近、面白い作品が多くて困っちゃいます。(財布が)
購入情報
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