ナヴェガドール [2人プレイボードゲームレビュー:評価7/10]








ナヴェガドールとは

マック・ゲルツ
2〜5人用重量級ボードゲーム


舞台は15世紀。エンリケ航海王子の時代。
プレイヤーはポルトガルの裕福な権力者に扮して、海上貿易や冒険、植民などを通して他の誰よりも豊かに発展することを目的とします。

何より本ゲームの特徴は作者の代名詞とされる
ロンデルでしょう。
なんとも悩ましくも魅力的な円形のアクションスペースをめぐって、プレイヤーは様々な行動を起こします。
本当によくできたシステムですので、今回はこのロンデルとともにナヴェガドールのご紹介をしていきますよ!

同作者の コンコルディア のレビューも追加しました!

ゲームの流れ

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セットアップ
大型のメインボード。
個人ボードがそれぞれ配られます。
プレイヤーは船、工場、200クルゼーロ(お金の単位)を受け取ります。

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をメインボードのスタート地点であるポルトガルに2隻配置。
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最後手番のプレイヤーがナヴェガドールタイルを受け取り、ゲームスタート。

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はい、こちらがロンデルでございます。
プレイヤーは手番ごとに自身のマーカーを配置した箇所のアクションを行います。
アクションは全部で7種類

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最初の手番では好きな箇所からアクションができます。
それ以降の手番では時計回りに1〜3マス動かした先のアクションなら無料で行えます。4マス以上先のアクションは1マスごとにメインボード上の船1隻を手元に戻します。



市場
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自身の所有している工場の分だけ商品を加工し、
植民地の分だけ商品を売却することでそれぞれお金を得ます。
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商品は砂糖、香辛料、黄金の3種類。
それぞれについて工場があれば加工が、
植民地があれば売却が可能。

加工する場合は価格トラックの1番右側の数字を参照し、加工した分だけ対応する商品の価格を上昇させます。

売却する場合は、それぞれの価格トラックの数字を参照し、売却した分だけ対応する商品の価格を下降させます。

実はこの価格トラックのシステム、以前にレビューを投稿したクランズ・オブ・カレドニアに採用されているんです!


建築家

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メインボードに示された労働者が必要な数リスボンにいて、お金が支払える限り何度でも実行できます。
労働者は存在すれば良いので、支払って失うことはありません。
例えばこの場合、労働者が7人いて、150クルゼーロ支払えば各種工場と造船所1軒ずつを1度に建設できます。
建設するごとに建物の値段は上がります。1種類の建物がなくなるとゲーム終了トリガーその1です。


航海

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自身の船コマを動かします。
一度にボード上の全ての船を動かせますが、ゲームの段階によって動かせるマス数が変わります。
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探検家チップのある箇所は未知の海域です。
進行するには船が2隻必要で、進行したら1隻沈みます。(手元に戻します。)
未知の海域を探検した報酬として勝利点となる探検家チップと、植民地タイルを公開してお金を獲得できます。

赤い線を超えるとゲームのフェイズが1段階進みます。
いずれかのプレイヤーが最終地点の長崎に到達したらゲーム終了トリガーその2です。


労働者IMG_0366
自身が建設している教会の数1つにつき50クルゼーロでリスボンの労働者を1人増やします。
教会の数をオーバーして労働者を増やすことも可能ですが、1人あたり倍以上の金額がかかります。(ゲームが進むにつれて増額します。)


造船
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上記労働者アクションの船版。
造船所の数だけ1隻50クルゼーロで造船できます。
オーバーした分は割高で造船可能。


植民地
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植民地タイルの金額が公開されている箇所に船が1隻あり、かつ労働者が2人以上いればそこにある植民地タイル1つを購入できます。
船及び労働者は払う必要はありません。
船が2隻、労働者4人いれば2枚、
船が3隻、労働者6人いれば3枚、
と一度に購入できる枚数が増えます。


恩恵

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労働者1人を払うことで、メインボードから恩恵タイルを1枚獲得します。
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個人ボードの対応箇所に配置します。
この際に対応した建物もしくは探検家チップの数と、配置しようとしている箇所に描かれている金額を掛け合わせた分、お金を得ることができます。

恩恵タイルはゲーム終了時に勝利点になります。
所有している建物もしくは探検家チップ
×
個人ボード上で見えてるそれぞれ数字合計
が勝利点になります。

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ナヴェガドールタイルを持っているプレイヤーは通常のアクションを行う前に、航海アクションを追加で行えます。
そうしたらナヴェガドールタイルは左隣のプレイヤーへ移ります。受け取ったプレイヤーはその時点のロンデルマーカーの地点から1周する前に使わないと、未使用でも左隣のプレイヤーに渡さないといけません。

いずれかのプレイヤーがゲーム終了トリガーの内1つを引いたら、他のプレイヤーがもう1手番ずつ行ってゲーム終了。
盤上の船及び労働者1つにつき1点。
200クルゼーロごとに1点。
恩恵タイルを計算して、合計得点の多い方が勝利。





夫婦2人でプレイ

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とりあえず航海して、公開された植民地を購入していきます。安く手に入れるには早取りなので。

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あちらは砂糖に手を出すようです。
同じ商品を抱えると値崩れしやすくなりますかりね。

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そうしたらこちらは砂糖工場を建設です。
あちらが砂糖を売却すれば、工場で加工する金額が上がるのでwin-winなわけです。

橙の万能工場は開始時に1人1つ配られます。
いずれかの商品の工場として稼働させることができます。

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お金にはそこまで困りません。
もしなくなっても市場アクションスペースだけは2つあるので、いざとなったら駆け込めます。



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あちらが航海アクションで最初の赤線を超えました。
フェーズが変わります。
船の移動範囲が2マスになり、追加で労働者を建設する際のコストが上がります。
恩恵タイルもこの時に補充されますよ。

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お互いの盤面は現在こんな感じ。
わたしは探検チップ恩恵タイルに特化、
あちらは教会に手を出している様子。
手元が公開情報である以上、お互いにやりたいことはある程度察しがついちゃいます。

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どんどん進んでいきましょう!
2マス進めるとやはり進行が早いですね。

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黄金を売却しすぎて、底値になってしまいました。笑
砂糖の方が高いです。
植民地恩恵タイルで高得点を狙います。

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あちらはついに香辛料の地帯に突入です。
香辛料は後半にならないと手に入りません。
序盤では余った万能工場でとりあえず香辛料を加工しがちなので、売却値段が上がってますからね。

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わたしも負けじと船を進めます!
ナヴェガドールタイルがあると、追加の航海アクションで奇襲的にアクションできます。

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取得している恩恵タイルはお互いにバラバラです。
特化させた方が高得点を期待できますからね。

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ゲームは次のフェーズに移行します。
船の移動範囲がさらに1マス増え、3マスになります。
いよいよ終盤ですね。

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探検チップも良い感じに溜まってきました。
恩恵タイルにより1つ6点以上が決まっているので、高得点が期待できそう。

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2人プレイだと最後から2番目の地域まで、
マカオ長崎に進行するには船が3隻必要です。
マカオにはわたしが入りましたが、この様子だと長崎に先に着くのは妻でしょうか。

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やはり迫ってきました。

長崎
行く気満々です。
レースゲームではないので競う必要はありませんが、なぜか先にゴールしたくなります。笑

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ってなわけで妻が長崎に入り、わたしがもう1手番行ってゲーム終了。
盤面のから点が入るため、最後にばらまきます!

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わたしの個人ボード。
とにかく植民地探検家チップに特化しました。
これだけで86点獲得し、
合計115点でした!

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妻の個人ボード。
建物をあまり増やせなかった様子。
特に造船所教会は得点効率が良いので、もっと建てたかったようです。

86点だったので、わたしの勝ちです!


所要時間60分ほど





感想

派手な展開はなく、渋い印象ですがその実力はやはり本物です。

ロンデル、なんと素晴らしいシステムでしょうか。
それぞれのアクションは必ず絡み合ってきます。
ゲーム中にどれかを完全に捨てて回すことはできません。
ロンデルコマの移動に制限があるにも関わらず、早取りや価格変動の要素があるため、自分の手番になった時に想定外のことが起こり得ます。
他プレイヤーとの絡みがしっかり機能するよう、とても上手く工夫されていますね。
2人プレイでも同様です。
人数によって最も取り合いの激しくなる恩恵タイルの枚数が調整されるため、変わらず楽しめます。

最初にも言いましたが、ゲーム中は黙々とロンデルと見つめ合い進んでいくので、盛り上がりや派手さには少し欠けます。
運要素もあまりないため、経験者が有利には変わりません。
同じようなレベル同士のプレイヤーで共に上達しながら、やれやればやるほど楽しめるようになっていくスルメゲームですね。
2人プレイでもとってもオススメの素敵な作品ですよ!^ ^





購入情報

駿河屋

ボードゲームナヴェガドール 日本語版 (Navegador)

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ナヴェガドール / ナビゲーター (Navegador) 日本語版 ボードゲーム