マーチャンツコーヴとは
1〜5人用プレイヤーはファンタジー世界の商人となり、一攫千金を目指すゲームです。
本作の何よりの特徴はその非対称性にあるでしょう。
プレイヤーそれぞれは別ゲームをやってるんじゃないかってくらい、大胆な仕掛けが施されています。
早速見ていきましょう!
ゲームの流れ
基本ルール
まずは共通となるボードがあります。
ゲームは全3ラウンドからなり、それぞれのラウンドには4つのフェイズがあります。
①到着フェイズ
布袋から顧客コマをランダムに引き、2個ずつ船に配置していきます。
注意!
本作、この船をはじめとして組み立てが必要な立体コンポーネントがいくつか含まれます。紙をはめ込んで作成するんですが、紙の幅が絶妙に会わない!
また、紙質もあまり固くないので下手すると破れる!
綺麗に組み立てようとするとカッターなどで加工が必須です。ご注意ください。
②生産フェイズ
ここで各プレイヤーの非対称性が生きてきます。(後述)とりあえず共通のルールを確認しましょう。
手番は時計トラックの最も後ろにいるプレイヤーに回ってきます。
実行したアクションに応じて時間の進みが変わります。
冒険者目盛りを通り過ぎたら、即座に船に顧客コマを補充します。
もし、船が満席になったら即座に空いている接舷スペースへ移動させます。
全プレイヤーがマーケットフェイズ表示マーカーに到達もしくは通過すると、次のフェイズです。
③マーケットフェイズ
3箇所ある桟橋それぞれで売却を行います。
自身が生産した商品を同じ色のコマに売却することができますよ。
④クリーンアップフェイズ
桟橋のコマを袋に戻し、次のラウンドの到着フェイズを始めます。町民カードを獲得すると、即時効果や商人ごとの効果、ゲーム終了時の得失点になります。
全3ラウンド行い、最も多くのゴールドを獲得したプレイヤーの勝ちです。
キャプテン
選んだ商人によって受け取るコンポーネントがガラリと変わります。
キャプテンはこんな感じ。
真ん中の船を移動させながら、釣りや冒険で商品を集めていきます。
ルーレットや裏向きの宝物など、ランダム要素がある感じでしょうか。
錬金術師
これまた一風変わったコンポーネント。
錬金術師は材料からポーションを作成して、売却します。
ビー玉を使った落ちゲー的要素があります。
獲得した材料は醸造釜へ移し、商品を生産します。
ここまで見るとわかりますね?
キャプテンとまるっきり別のことをやっています。
売却する商品を作る目標は同じですが、過程が全く異なっているのです。
鍛冶屋
今度はダイスが登場しました!
個人ボードももちろん変更です。
ダイスプレイスメントで商品を製造していくタイプですね。
マニュアルを読んだ感じだと割と難易度簡単な部類に入るかな?
クロノマンサー
不思議なタイルが並んでいますね。
商人コマは2つあります。
背の小さい助手と高いクロノマンサー。
それぞれ時計回りに動きながらアクションを行います。
ボードのタイルを更新したり、時間の消費を抑えたりとかなりトリッキーな動きをします。
夫婦2人でプレイ!
各商人のアクションはわたしが全て妻にインストします。笑
ってなわけでこの組み合わせにしてみました。
わたし:キャプテン
妻:鍛冶屋
妻へのインストは、鍛冶屋=堅実、キャプテン=ギャンブルということで何となく鍛冶屋をおすすめしましたよ。笑
キャプテンはボード真ん中のサーペント湾にある船をアクションで移動させながら、各海域で釣りや輸入を行うことで商品を仕入れます。
ここ、ミスってますね。船がある海域の宝箱はオープンになります。
移動は堅実に1歩もしくはルーレットで移動を決めることができます。
一方、妻の鍛冶屋は与えたられたダイスをボードにセット→鍛造で商品を作成します。
ダイスの出目こそランダムですが、商品の製造には大きい出目と小さい出目がそれぞれ必要なので割となんとかなる様子。
各商人の非対称性から、プレイはソロ感が強いと言って良いでしょう。
妻なんてこちらのキャプテンのルールもよく分かってませんし。笑
あえて言うなら、船の漂着箇所は相手の生産した商品を見ながら考えた方が良いですね。
自分には美味しく、相手にはそうでもない顧客の配置にできると有利です。
また、ラウンドごとに漂着しなかった船にいる顧客は中央ボードに移されます。
色ごとにラウンド毎もしくはゲームの終わりに追加点になる要素なので、操作できると良いですね!
カードを雇ってみます!
即時効果はもちろん、溜め込めばスタッフ起動アクションで多くの効果を得られるのが魅力ですね。
1ラウンドもまわせば要領がわかると思います。
商品を作って…
顧客に売却してゴールドゲット!
基本的にはこの繰り返し。
豪華で大型な見た目から重量級作品を彷彿とさせますが、意外と中量級クラスのプレイ感だと思います。
さて、この髑髏マークですが、ゲーム中に何度か登場します。
ゲーム終了時に失点になる堕落カードのことを指します。
このカードはドクロ右上に×がついているので、堕落カードを破棄してくれる効果を持ちます。
3枚は大きいです。
ゲームもいよいよ最終ラウンド。
後半2ラウンドは時の流れをわざと遅らせることで、アクション数を増やせる選択肢があります。
まあ、それをやると堕落カードを獲得しちゃうんですけども。
最後にドカンと生産して売り飛ばす準備をしましょう!
顧客の準備は完了!
最後にありったけの商品を売って終了!
果たして結果は…
181-191で負け!
後半堕落カードをめっちゃ引いてしまいました。笑
いけると思いましたが、思いの外失点が大きかったようです。
中盤まではわたしがリードしていたのですが、後半に生産力が上がる妻に追い抜かれてしまいましたね。
キャプテンは序盤から高出力が出せるものの、良くも悪くもギャンブル要素な点でバランスが取れていると感じました。
感想
先程も書いたようにプレイ感は見た目の割に軽く、基本ルールもそう難しくないので、各商人のルール把握さえ頑張ればかなり楽しめます。いかんせん、やっていることが全然違うのでプレイしている本人以外が把握するのは難しいですね。笑
ソロプレイ感は強めということが改めて言えるでしょう。
プレイ人数によるプレイ感の違いはあまり大きくないのかな?
顧客の配分が影響してくるくらいかと思います。
拡張フルセットで購入したので、他の商人も使用してみてから改めてレビュー投稿していきます!
購入情報
これから紹介する各商人たちは生産フェイズ中、全く違ったアクションを行うことになります。
以下、基本セットに入っている商人たちの紹介です。