日本語版未発売のちょいレア作
トロワのご紹介です!
明示
本記事にはアフィリエイト広告・リンクを含みます。今回紹介するのはトロワ
日本語版は未発売ですが、根強いファンがいることで一定の知名度を誇る作品です。
ボードゲーム会やBGAで遊んでいた経験があり、ついに実物を入手することができたので改めて紹介したいと思います。
トロワってどんなボードゲーム?
2~4人用
プレイヤーはフランス シャンパーニュ地方の裕福な一族となり、軍人、聖職者、農民の力を借りて、最大の名誉(勝利点)を獲得する事を目的とします。
本記事投稿現在、BGGでのWeight値は約3.5/5程度という事で、中~重量級クラスにカテゴリされると思います。
他には中々ないプレイ感と、アートワークが何とも独特な作品ですよ。
ゲームの流れ
セットアップ
プレイ人数に応じて初期セットアップが異なります。
2人プレイの場合はカードの枚数が調整されるほか、ダミープレイヤーの駒が指定の位置に配置された状態でスタートします。
プレイヤーは初期配置を済ませて、ゲームスタートです!
カードの公開
各ラウンドの始めに3色のカードを1枚ずつ公開します。
ローマ数字の小さい方から公開し、最初の3ラウンドまで公開されます。
カードはアクションに使用することができます。
収入&給料
10ドゥニエの固定収入を得ます。
その後、自分が配置している駒の数に応じて給料を支払います。
軍人(赤)駒は1人2ドゥニエ、聖職者(白)駒は1人1ドゥニエ、農民(黄)駒は1人0ドゥニエかかります。
払えないと減点になります。
ダイスロール
それぞれのプレイヤーは、自分が配置している駒の数と位置を参照して、ダイスを振ります。
振ったダイスは自分の区画に配置されます。
この時、ダミープレイヤーの分のダイスも振って、区画に配置します。
イベント
イベントカードを2枚公開して、左から順に全て処理します。
イベントは基本的に全プレイヤーに影響し、大体良くないことが起こります。笑
特に黒ダイスが発生するイベントは手持ちダイスを消費して、次のアクション回数が減ることにつながるので対処が重要になってきます。
イベントには、後述のアクションで対処することが可能です。
アクション
手番順にダイスを使って、アクションを実行します。- 公開されたダイスカードの使用
- 大聖堂建設
- イベントの対処
- 駒の配置
- 農業
- パス
特定の出目が指定される場合は、必要なダイスを区画から支払います。
ダイスを1~3個使用し、出目の合計に応じた回数のアクションを実行する場合もあります。
イベントに対処することで、次のラウンド以降に悪影響が減る可能性がある他、フリーアクションに使える影響点や、勝敗に重要な勝利点を獲得することもできます。
パスしたプレイヤーはそのラウンドでアクションすることができなくなりますが、手番が回ってくる度にお金がもらえるようになります。
本作の面白い点として、他プレイヤーからダイスを(無理やり)買い取ることができます。
必要なコストを支払って、自分のアクションのためにダイスを強奪することができるんですね。
この買い取りは拒否することができません。
プレイヤー間でインタラクションがバチバチに発生する要素になっています。
ラウンドの終了
全プレイヤーがパスしたら、ラウンド終了。次ラウンドの準備をします。
ゲームの終了
プレイ人数ごとにラウンド数が異なります。- 2人プレイ:4ラウンド
- 3人プレイ:5ラウンド
- 4人プレイ:6ラウンド
ゲーム開始時に各プレイヤーにはキャラクタカードが1枚(2人プレイだと2枚)配られます。
ゲーム中は自分だけが中身を確認し、公開してはいけません。
ゲーム終了時に公開し、それぞれのカードから全プレイヤーが勝利点を獲得します。
キャラクターカードの総枚数は多くないため、相手がどのカードを持っているか予測したり、逆に悟られないように立ち回ったりするのが、また独特で面白い点になります。
2人プレイ&感想
今回は2人プレイ
ボードゲームに慣れたプレイヤーに20分ほどのインストを挟んでゲームスタート。
手番で行うことはダイスを使ってアクションとシンプルそうですが、非公開情報とアイコンのわかりにくさのおかげでインストにはやや苦戦した印象です。
ゲームを始めてみると案の定、ルール確認する場面が頻発。笑
ゲーム中に登場するアイコンは「トロワ語」なんて言われていたりもして、絶妙に意味がわかりにくいものがチラホラあります。
洒落たデザインではあるのですが、個人的にはちょっと惜しい点。
一度確認しても中々ピンと来ない場合があるため、再度確認することもあり、ちょっとテンポが悪くなりがちでした。
あくまで私がそう感じただけで、このアイコンでも十分わかりやすくプレイできる!と言う方も、もちろんいらっしゃると思います。
惜しいと言ったのも、アイコンがわかりにくいだけでゲームシステム自体はかなり面白いんです。
ダイスを資源として、ワーカープレイスメントを行いつつ、カードを上手く活用し、イベントに対処して勝利点を稼ぐ・・・と言ったそれぞれの要素がしっかりと嚙み合っているんですよね。
イベントの対処やダイス強奪と言ったルールも、プレイヤー間のインタラクションを自然と熱いものにしている素晴らしいシステムに感じました。
ゲーム終了時に公開するキャラクターカードの存在もしっかり効いています。
特に慣れてきたプレイヤー同士で読み合うプレイは、白熱すること間違いなし!
最後の答え合わせのような感覚でカードを公開するのは緊張するものがあります。
私はBGAや以前のプレイで少し慣れていた事もあって、初心者の相手よりも多くの勝利点を稼ぐことができました。(そりゃ、そうか。笑)
ただ、相手も後半はゲームの流れを理解してきていた様子です。
私が序盤に特に枯渇しがちな資金繰りに対策を行っていた差が出た感じですね。
あえてはっきりと言うならば、初回はルール確認と割り切って2回目以降に本当に楽しむことができる作品だと思います。
日本での流通はあまりありませんが、先述の通りBGAでも遊べますので気になる方はぜひチェックしてみてください!