美味しい中華＆韓国料理を仕上げよう！
手軽に楽しめるロール＆ライドゲーム
今回紹介するのはWOK AND ROLLとその拡張であるTHE KOREAN WAVE
HONU Gamesより和訳付きで販売されている紙ペンゲームです。
ゲームマーケット2023春で入手していた作品ですが、ずいぶん長いこと寝かせてしまいました・・・反省。
と言うか、積んでいたのがもったいないと思うくらいに面白かったので、ある意味良い裏切りもあったように思えます。笑
WOK AND ROLLってどんなボードゲーム？
1～5人用 ソロプレイ可能
料理人となって様々な料理を作り上げ、高得点を目指すゲーム。
ダイスの出目に応じて記入内容を決めていく、いわゆるロール＆ライトタイプの紙ペンゲームで、シートとマーカーはホワイトボード加工されています。
プレイ人数によってルールの変更はあまりなく、同時処理も多いことから1～5人いずれの人数でも楽しめると思います。
WOK AND ROLLのゲームシステムをご紹介！
シンプルメニュー（基本ゲーム）
まずは最も基本となるシンプルメニュールールから。
各プレイヤーに両面仕様のシートを配り、シンプルメニューに面にします。
適当な方法でスタートプレイヤーを決めてゲーム開始。
手番プレイヤーはダイスを6つ受け取り、トレイに投げ入れていきます。
任意の個数のダイスを選びながら、合計3回まで振ることが可能。
ダイスを振り終えたら、出目を参照してシートに記入していきます。
この時、手番プレイヤーは6つ全てのダイスを使用できる他、手番以外のプレイヤーも白いダイスのみを参照して、シートに記入することができます。
これによりゲームの待ち時間が少なく、テンポが良くなっています。
ダイスの出目の材料から、料理を作ることができます。
例えば、麺、麺、海鮮の出目があれば、麺料理の一番左のメニューを作成可能。
作った料理は上からチェックしていき、下に行くほど点が増える仕組みになっています。
ただ出目を参照して書きこむだけでは運要素が大きくなってしまうので、いくつか工夫が用意されています。
例えば、冷蔵庫。
ゲーム開始時に各食材を1つずつストックしており、メニューを完成させるのに使用することができます。
また、レシピの出目を使用するとゲーム中に活用できるスキルを獲得したり、ゲーム終了時に追加得点を貰えたりするようになります。
いずれかのプレイヤーが3種類メニューを作り終えたらゲーム終了です。
ルール説明込みでも1ゲーム大体20分前後で終わるので、かなり手軽なプレイ感。
ソロ感が強いようにも思えますが、白ダイスを相手が活用される点が効いていますね。
時には自分のメニューの完成よりも、相手に都合の良い出目をカットすることも有効であるためです。
新しいゲームを始めるのも容易なので、繰り返し遊びたくなります。
評価：7/10
エキスパートメニュー
エキスパートメニューでは、シンプルルールの反対面を使用します。
ゲームの基本的な進行は変わらないものの、いくつか変更点がありますよ。
冷蔵庫の使用回数に制限が設けれられ、余った食材を貯蔵できるパントリーの要素が加わりました。
パントリーに貯めた食材はレシピに活用できますし、貯める程勝利点が貰える仕組みです。
ゲーム開始時に各プレイヤーには得意料理が配られます。
通常のレシピより高難易度ですが高得点になっていますね。
また、冷蔵庫の使用回数を回復させる効果もあるため積極的に狙いたい要素になっています。
一部のレシピにはロックがかけられており、解除しないと続きを作ることができなくなっています。
ロックを1つ解除するのに、レシピブックの出目が2つ分必要になります。
ロック解除はなんと減点になる上、回数に上限はあります。
しかし、解除した先のメニューを作り進めることができれば高得点になる、まさにハイリスクハイリターン方式。
ダイスの出目に左右される博打要素です。
どのメニューを攻めていくか、狙いどころ見極める点はシンプルメニューよりも刺激的になっています。
素材のやり繰りが難しくなるため、やはりシンプルメニューに慣れてから導入するのが良いでしょう。
個人的には・・・サクッと遊べるシンプルメニューの方が好みかな。笑
評価：6.5/10
拡張 THE KOREAN WAVE
拡張THE KOREAN WAVEではシートが3つ折り仕様のものに差し替えになります。
ゲームの進行に変化はありませんが、様々な要素が加わっています。
いくつかのレシピを作成していくとキムチが手に入ることがあります。
キムチはダイスの出目にはないため、獲得したらシートにチェックして管理します。
キムチを使用したキムチ料理は高得点に設定されており、ぜひとも作成を狙いたくなりますよ！
キムチはスキルの獲得にも使用できます。
常に特定の食材を追加で得たり、手番でなくても赤ダイスを使用出来たりと便利なスキルが用意されているので、こちらも活用したくなりますね・・・！
各レシピについては特化させた方が得点が伸びやすくなっているため、スキルを獲得するのとしないのとでは差が出てくることになりそうです。
キムチの獲得自体も得点行動のついでに行えるので、無理して狙わなくても自ずと獲得できるのは嬉しい拡張ですよね。
基本のエキスパートメニューからパントリーが続投しています。
満遍なく獲得することで点になる仕様。
基本エキスパートだと特定の食材を偏らせてパントリーに押し込むことで容易に高得点になったので、勝負を決めかねない配分になってました。
パントリーを攻めて勝つのは、なんかテーマ的にもちょっとミスマッチを感じたので、THE KOREAN WAVEのパントリーの方が戦略的で好みに感じます。
ゲームの終了トリガーも基本より長めに設定されており、正統派の拡張と言えそうです。
もちろん拡張シートも両面仕様ですが・・・我が家で遊ぶ分にはTRADITIONAL MENUの面で良さそう。
評価：7.5/10
手軽に遊べる紙ペンゲーム！おすすめです
と言うわけで今回はWOK AND ROLLを紹介してきました。ダイスの振り直しや各種スキルがあるおかけで、運要素が強すぎずちょうど良い塩梅に仕上がっているように思えます。
準備や片付けも簡単で、対応人数も幅広く、活躍できる場面は多いでしょう。
基本ゲームでも十分面白いですが、やはり個人的には拡張有がオススメですね。
