ブラッディ・イン [ソロ(1人)プレイボードゲームレビュー:評価7/10]

ブラッディインとは

1〜4人用


プレイヤーはとある宿屋の主人となって、お金をたくさん稼ぐことを目的とします。

その手段はなんと…?!

りょうたろ
今回はややブラックなテイストの作品ですので、気になる方はご注意ください!

セットアップ


ボードとカード、トークンを用意。

プレイ人数ごとにボードに置かれる鍵トークンの数が調整されます。


既に穏やかじゃない雰囲気が漂いまくってますね。笑

ゲームの流れ

ゲームは終了条件を満たすまで、ラウンドを繰り返します。ラウンドでは以下の1〜3フェイズを処理していきます。

フェイズ1 お客様のご案内


スタートプレイヤーが山札からカードを引いていきます。鍵トークンが置かれている部屋にカードを配置していき、埋まるまで繰り返します。

フェイズ2 アクション

スタートプレイヤーから1アクションずつ、2周行います。

行えるアクションは以下の通り。

①買収


コストを支払って場のカードを手札に加えます。

コストはカード左側に書かれている数字。

同じ枚数だけ手札を捨てることで獲得できます。


青いカードを支払いに充てると、このカードは手札に戻すことができます。

②建設


コストを支払って手札のカードを自分の場に建設します。

建設することで様々な効果を発揮します。


赤いカードを支払いに充てると、このカードは手札に戻すことができます。

③殺害

ここからが本作のブラック要素です!

プレイヤーが経営するのはなんと悪魔の殺人宿。

宿泊する客を殺害して金品を巻き上げます。


このアクションでは場のカードをコストを支払って殺害し、自身の手元に裏向きで獲得します。


黒いカードを支払いに充てると、このカードは手札に戻すことができます。

④埋葬


コストを支払って自身が殺害したカードを建設設備に埋葬します。

そうすると表記の金額だけ、ボード上のトラックを上昇することができます。

紫のカードを支払いに充てると、このカードは手札に戻すことができます。

⑤資金洗浄


ボード上の資金トラックを小切手に変換することができます。

ボードでは上限40フランまでしかカウントできない仕様で、小切手化することでそれを超えた金額を所有できます。

フェイズ3 お客様をお見送り

場に警察カードが残っていると、埋葬が済んでいないキャラを持つプレイヤーは賄賂を支払わないといけません。

また、手札にあるカードは協力者です。

協力者1枚につき1フラン、お金を支払います。

場のカードは全て出口に流し、スタートプレイヤーをまわして次のラウンドに移行します。

山札が2回切れたらゲーム終了。

ボード上のトラックと小切手を合わせた所持金の最も多いプレイヤーの勝ちです。

ソロプレイダイジェスト

ソロはスコアアタック方式。

特別なルール変更点はありませんが、警察の捜査時もしくはゲーム終了時に埋葬していない死体があるとゲームオーバーになります!


さて、それでは悪魔の宿のオープンです!

初期手札にある小作農は何の効果も持たないカードですが、一度に2枚雇うことができます。


修道士で収入を増やしつつ、酒造家で手札の維持費を軽くしてみます。


殺害の実行は巡査部長にやってもらいましょう。

警察、まさかの悪へ寝返りです。笑


警察の魔の手にかかる!

死体はこのままにしておくと、後で厄介なことになります…。


しっかりと埋葬しましょう…。

埋葬時にお金が手に入るので、殺害は計画的に…。


警察が客として来ないターンは少し余裕ができます。

このカードのめくれに振り回せるのも、個人的には好みです。


所持金がトラック上で40までしか数えられないルールが地味に効いています。

どこかでアクションをパスして小切手化しないと点が伸びません。

やりたいことは意外と多いので、けっこう悩ましいです。


ってなわけで初回は…120点。

ルールブックに得点のランクづけがありますが、1番下位ランクです。

もう少し思い切りが必要かも?


今度はアクションのコストを減らす建物を使用してみました。

カードによっては無料で手札に加えたり、建てたりできるようになるため、序盤に建てられるとかなり良いのかな?


結果は127点。

ちょっと伸びたものの、まだまだ下位ランク。

手札の獲得と建築に走ってしまい、肝心の殺害、埋葬が少し物足りなくなってしまいました。


続いては序盤に高コストハイパフォーマンスの建物を建てる作戦。

司祭はこれ以降に実質無料で埋葬できるようになります。


酒造家、修道士、代議士の効果も活用して…

お、今度は156点!

なかなか悪くない結果ですね。

最高ランクは170点以上なので、悪魔的な宿屋の主人への道のりはまだまだです。

感想

強烈なテーマとアートワークに目が行きがちですが、内容はかなり堅実なマネジメントゲーム。

手札やお金をリソースとして生産基盤を築き、着実にお金(得点)を稼ぐことを目的としているため、言ってしまえば少々地味ではありますが…

ソロでもまあまあ面白かったけど、これは対人で会話を楽しみながらプレイしてみたいですね。

中でも警察の登場による埋葬チェックがスパイスが効いており、ゲームのランダム性を上手く活かしているように思えました。

実は同時に拡張も入手しているので、これは近いうちに遊んでみたいです。