ブラッディインとは
1〜4人用プレイヤーはとある宿屋の主人となって、お金をたくさん稼ぐことを目的とします。
その手段はなんと…?!
今回はややブラックなテイストの作品ですので、気になる方はご注意ください!
セットアップ
ボードとカード、トークンを用意。
プレイ人数ごとにボードに置かれる鍵トークンの数が調整されます。
既に穏やかじゃない雰囲気が漂いまくってますね。笑
ゲームの流れ
ゲームは終了条件を満たすまで、ラウンドを繰り返します。ラウンドでは以下の1〜3フェイズを処理していきます。フェイズ1 お客様のご案内
スタートプレイヤーが山札からカードを引いていきます。鍵トークンが置かれている部屋にカードを配置していき、埋まるまで繰り返します。
フェイズ2 アクション
スタートプレイヤーから1アクションずつ、2周行います。行えるアクションは以下の通り。
①買収
コストを支払って場のカードを手札に加えます。
コストはカード左側に書かれている数字。
同じ枚数だけ手札を捨てることで獲得できます。
青いカードを支払いに充てると、このカードは手札に戻すことができます。
②建設
コストを支払って手札のカードを自分の場に建設します。
建設することで様々な効果を発揮します。
赤いカードを支払いに充てると、このカードは手札に戻すことができます。
③殺害
ここからが本作のブラック要素です!
プレイヤーが経営するのはなんと悪魔の殺人宿。
宿泊する客を殺害して金品を巻き上げます。
このアクションでは場のカードをコストを支払って殺害し、自身の手元に裏向きで獲得します。
黒いカードを支払いに充てると、このカードは手札に戻すことができます。
④埋葬
コストを支払って自身が殺害したカードを建設設備に埋葬します。
そうすると表記の金額だけ、ボード上のトラックを上昇することができます。
紫のカードを支払いに充てると、このカードは手札に戻すことができます。
⑤資金洗浄
ボード上の資金トラックを小切手に変換することができます。
ボードでは上限40フランまでしかカウントできない仕様で、小切手化することでそれを超えた金額を所有できます。
フェイズ3 お客様をお見送り
場に警察カードが残っていると、埋葬が済んでいないキャラを持つプレイヤーは賄賂を支払わないといけません。また、手札にあるカードは協力者です。
協力者1枚につき1フラン、お金を支払います。
場のカードは全て出口に流し、スタートプレイヤーをまわして次のラウンドに移行します。
山札が2回切れたらゲーム終了。
ボード上のトラックと小切手を合わせた所持金の最も多いプレイヤーの勝ちです。
ソロプレイダイジェスト
ソロはスコアアタック方式。特別なルール変更点はありませんが、警察の捜査時もしくはゲーム終了時に埋葬していない死体があるとゲームオーバーになります!
さて、それでは悪魔の宿のオープンです!
初期手札にある小作農は何の効果も持たないカードですが、一度に2枚雇うことができます。
修道士で収入を増やしつつ、酒造家で手札の維持費を軽くしてみます。
殺害の実行は巡査部長にやってもらいましょう。
警察、まさかの悪へ寝返りです。笑
警察の魔の手にかかる!
死体はこのままにしておくと、後で厄介なことになります…。
しっかりと埋葬しましょう…。
埋葬時にお金が手に入るので、殺害は計画的に…。
警察が客として来ないターンは少し余裕ができます。
このカードのめくれに振り回せるのも、個人的には好みです。
所持金がトラック上で40までしか数えられないルールが地味に効いています。
どこかでアクションをパスして小切手化しないと点が伸びません。
やりたいことは意外と多いので、けっこう悩ましいです。
ってなわけで初回は…120点。
ルールブックに得点のランクづけがありますが、1番下位ランクです。
もう少し思い切りが必要かも?
今度はアクションのコストを減らす建物を使用してみました。
カードによっては無料で手札に加えたり、建てたりできるようになるため、序盤に建てられるとかなり良いのかな?
結果は127点。
ちょっと伸びたものの、まだまだ下位ランク。
手札の獲得と建築に走ってしまい、肝心の殺害、埋葬が少し物足りなくなってしまいました。
続いては序盤に高コストハイパフォーマンスの建物を建てる作戦。
司祭はこれ以降に実質無料で埋葬できるようになります。
酒造家、修道士、代議士の効果も活用して…
お、今度は156点!
なかなか悪くない結果ですね。
最高ランクは170点以上なので、悪魔的な宿屋の主人への道のりはまだまだです。
感想
強烈なテーマとアートワークに目が行きがちですが、内容はかなり堅実なマネジメントゲーム。手札やお金をリソースとして生産基盤を築き、着実にお金(得点)を稼ぐことを目的としているため、言ってしまえば少々地味ではありますが…
ソロでもまあまあ面白かったけど、これは対人で会話を楽しみながらプレイしてみたいですね。
中でも警察の登場による埋葬チェックがスパイスが効いており、ゲームのランダム性を上手く活かしているように思えました。
実は同時に拡張も入手しているので、これは近いうちに遊んでみたいです。