ロード・オブ・ボーダーズ [ソロ(1人)プレイボードゲームレビュー評価:8/10]

都市繁栄&防衛!

1~2人専用新感覚ボードゲーム!

今回紹介するのはロード・オブ・ボーダーズ

ボードゲーム制作サークル「てんぐすたん」さんよりリリースされいてる作品です。

KICK STARTERにて2022年10月にファンド成功した作品であり、なんと400%以上もの支援を集めています。

現在は各種通販で流通していますよ。

ロード・オブ・ボーダーズってどんなボードゲーム?


1〜2人用 ソロプレイ可能

プレイヤーは城塞都市「ラインランド」の復興者となって、敵である亜人からの襲撃に備えます。

ただ防衛すれば良いわけでなく、様々な協力者の力を借りて都市を発展させていかないとゲームには勝利できません。

ソロではスコアアタック方式、対人では勝利点を競います。

ゲームの流れ

セットアップ(ソロプレイ)


3×4マスに自都市のカードを並べます。

市場、職人、移住者、そして敵タイルを用意すればゲームスタート。

セットアップは簡単ですが、カードが並んでいくのでそれなりに場所を取る点には注意です!


敵タイルの組み合わせはゲームごとに変更することができます。

青背景の敵タイルは通常の敵。

赤背景はいわゆるボスキャラで、通常的に比べて強力に設定されています。

ボスは3キャラ用意されており難易度としては

易:ドラゴニュート→オーガ→ダークエルフ:難

となってますね。

ソロでも対人でもこの難易度が適用されます。

ゲームは全8ラウンド


春・夏・秋・冬の各季節を1ラウンドとし、2年分合計8ラウンドを行います。

各ラウンドはいくつかのフェーズに分かれており、サマリーを活用して順番に実行していきますよ。


各年の始めに新たな移住者カードが追加され、任命フェーズに入ります。

任命フェーズでは、場の職人もしくは移住者カードを1枚ずつ獲得して、効果を発動しますよ。

ソロではカード枚数に調整がかかり、前ラウンドで選択したカードは使えなくなるシステム。

対人戦では各プレイヤー交互にカードを獲得していきます。


カードは1枚ずつ、3枚獲得します。

特定の資源を得たり、自分の都市を開拓して建設を行ったり、比較的シンプルなアクションが多いです。

カードテキストもほとんどないため、イメージとしてはワーカープレイスメントに近いですよ!


プレイヤーの都市はゲーム開始直後だと荒れ果てており、まるで機能していません。

シャベルアイコンの整地によって、カードをどかすことができます。


市場に並んだカードを建設をすれば、自分の都市の整地された箇所に並べることができます。

各建物には勝利点、効果、防衛力(後述)が設定されており、各年の生産フェーズや交換フェーズで恩恵をもたらしてくれます。

年の終わりの防衛戦!


各年、冬ラウンドの終盤に敵からの襲撃が発生します!

敵タイルの攻撃範囲内にある設備の防衛力(盾アイコン)の合計が、敵の攻撃力と同等以上であれば防衛成功です。

↑の場合だと自都市にあるすべての建物を参照し、防衛力9あれば足りるため比較的優しいでしょう。

襲撃してくる敵はゲーム開始時に予めセットアップされているので、備えて設備を整えていく感じですね。

防衛に成功すれば大きな勝利点となる上、追加で設定されているMissionを達成すると敵を仲間として引き入れることもできます!


2年目の終わりにはボスキャラの襲撃が待ち構えています。

1年目の敵より遥かに高火力で、厳しい条件を課してくるボス。

一筋縄ではいきません!

都市にある力を総動員して、迎え撃ちましょう!


見事、ボスを撃破し、特定の条件を満たすと各ボス毎に設定された特別シナリオを読むことができます。

本記事投稿現在、私はドラゴニュートとオーガのシナリオを読破しましたが・・・ほうほう、なるほどあのキャラが・・・

と、ネタバレはできないものの、ゲームの世界観をより一層深く味わうのに一役買っている面白い仕組みですね!

ソロプレイの感想


資源を獲得、それを支払って建設と言った流れはいわゆるボードゲームではよくある光景です。

しかし、本作は防衛と言うスパイスを絡めることで建物配置にパズル要素をもたらし、さらに少人数プレイに特化したゲームデザインによって特定のニーズにしっかりと応えてくれるポテンシャルを兼ね備えています。

ありきたりな作品になりそうでならない、それでいて遊びやすいゲームデザインは個人的にかなり刺さりました・・・!

慣れてくればソロで1プレイ30~40分程度で遊べる手軽さも嬉しいです。


ドラゴニュート、オーガはクリアしましたが、最高難易度のダークエルフがまあ強い!

中々、特別シナリオに辿り着かせてくれません。笑

これは色々と戦略の考察の余地ありです。

ちなみに本作の防衛いわゆるタワーディフェンス要素は薄目だと思います。

ゲームを通して襲撃が発生するのは2回であり、セットアップの段階でパターンは判明しているので、対策を取るのに精いっぱい!という事は少ないでしょう。

より絶望的なゲームを味わいたい方はシルヴィオン、スピリット・アイランドなどをおすすめします。笑

シルヴィオン 全拡張入り [ソロ(1人)プレイボードゲームレビュー:評価8/10]


スピリット・アイランド [ソロ(1人)プレイボードゲームレビュー:評価10/10]  〜稲妻の迅き一撃〜



ソロだと特定の要素が固定になってゲームの方針が若干定まりがちなので、ランダム要素がさらに増える対人戦もぜひ遊んでみたいですね。

2024冬にはさらなる続編が予定されているそうです!

セットアップパターンがあるほど光るタイプの作品なので、これは要チェックですね。

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