世界の七不思議デュエル [2人プレイボードゲームレビュー:評価8/10]



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世界の七不思議デュエルとは

2人専用ゲーム

本家として世界の七不思議というカードドラフトゲームがあります。(第2版が発売しますね!)

多人数用だった世界の七不思議を2人専用にしてみたら、あまりの完成度の高さに本家より評価されてしまっている世界の七不思議デュエル
BGGでも高ランクを維持しています。


これは気になると思い購入して遊んでみたところ気づいたら拡張セットまで全て揃えていました。笑
それぞれの拡張も紹介予定です。

今回は世界の七不思議デュエル(基本のみ)を紹介していきます!


拡張パンテオンとアゴラのレビューも投稿しました!





ゲームの流れ


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セットアップ
カードが中心となるコンポーネント
ゲームは第1〜3世代まで行います。
こちらは第1世代のカードの並び。

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ややこしそうな見た目をしていますが手番でできることは実は単純。
カードディスプレイから上にカードが乗っていない表向きの1枚を選択して以下の3つから選択します。
・獲得して手元に並べる。
・捨て札にしてお金をもらう。
・効果を適用することなく無料で獲得し、七不思議を建造する。

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獲得したカードは手元に色ごとに並べて配置します。左上にアイコンが表記されているカードはコストを支払う、あるいは所持している必要があります。
写真の場合、1金払います。

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この例だと上部の赤いカード左上に粘土のアイコン、右上にのアイコンがありますね。
獲得するには粘土アイコンのカードを所有している必要があります。つまり1つ前の写真のカードがあれば無料で獲得できます。
交易:必要な資源のアイコンを所有していなくてもお金を払えばその資源を所有していることにできます。(相手プレイヤーが所有しているアイコンや、自身が所有している黄色カードによって値段が変わる。)
また、下部のカードはコストの欄に3金かのアイコンがあります。普通に獲得するには3金支払う必要がありますが、アイコンのカードを所有していればこちらも無料で獲得できます。

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カードを捨て札にした場合、2金+所有している黄色のカードの枚数分の金を得ます。

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七不思議はゲーム開始時に4枚ずつドラフトで手に入れます。左下にコストがあるので、条件を達成すれば建造することができます。
8枚ありますが、そこは七不思議
2人で合計7枚までしか建造できません。

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場からとったカードを効果を適用することなく裏向きに差し込んで七不思議を建造したことを表します。
強力な効果や勝利点を持つのでゲーム中にできれば多く建造したいところ。

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上にカードがなくなったら即座に表向きにして獲得できるようになります。

ゲームの勝利条件は3つあります。

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軍事的勝利
赤いカードを獲得した際、そこに描かれている剣盾アイコンの数にだけコマを相手側に動かします。
コマを最も奥まで進めた時、即座に勝利します。

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科学的勝利
緑カード上部にあるアイコンを6種類集めた時、即座に勝利します。
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2組のアイコンが揃った時はディスプレイから科学トークンを1つ獲得できます。


第3世代終了時までに軍事的勝利もしくは科学的勝利で決着がつかなかった場合、勝利点合計の多い方が勝利です。

細かいルールはマニュアルをご参照ください。





夫婦でプレイ

それではやっていきましょう!

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とりあえず資源を生み出すカードがないとどうしようもありません。
黄色のカードの下2枚は交易によるコストを1にできます、便利。

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裏向きのカードが表になると選択肢が広がります。
お互い様なのでたまにめくれに泣かされます。笑

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盤面のカードがなくなりました。
第1世代終了です。お互いの手元。
満遍なく資源を獲得できてるので互角でしょうか。

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第2世代スタート!
カードディスプレイが変わります。

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並びが変わるだけでも雰囲気が随分違いますね。

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七不思議建設!矢印のアイコンがついてるともう1回手番を行えます!強い!


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追加手番で七不思議

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カードもある程度並んできましたね。

この感じだと軍事的勝利科学的勝利の即時勝利はなさそうなので、勝利点を稼ぎ始めた方がいいでしょう。

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あちらも追加手番を使って七不思議を連続建造してきました。
やはりできれば先に4件建造したいですね。

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こちらも勝利点になる七不思議を建造しておきましょう!

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第3世代突入。
勝利点が大きくなってきましたね。
うまく獲得していかないと大差をつけられてしまいそうです。
のカードを狙っていきましょう。

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あちらは科学カードに手を出していないようなので少し狙ってみましょうか。

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同じアイコンが2つ揃ったので科学トークン獲得!ここまできたら単純な勝利点が堅実でしょう。

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七不思議はあちらにとられてしまいました。(^^;)
他で挽回しましょう!

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ゲーム終了時の盤面。
見えている勝利点と3金につき1勝利点が手に入ります。
わたしは79点でした。
青の他、黄色、緑のカードから地味に稼げた気がします。

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あちらの様子。
お金がかなりありますね。
七不思議も全て建造されています。
結果は…

73点

危うく勝利^ ^
緑のカードの差が意外と出ましたね。

所要時間25分ほど






感想

ぱっと見カードが多く、ややこしそうに見えますが手番でできることがとてもシンプルなため、プレイ感は案外軽いです。
初心者でも数手番こなせば理解できます。
ここまでコンパクトなボリュームにカードドラフト要素と戦略的な駆け引きが詰め込まれており、ボードゲーム経験者でも充分に楽しめるのがやはり傑作たる由縁でしょう。
アイコンによる無料建造や交易などをうまく活用すれば、一見難しそうカードも意外と簡単に獲得できます。七不思議という強力な効果もとても良いスパイスとなっていますね。
後半ほど特に派手な効果が飛び交うようになるので、とても爽快感があり、わかりやすく面白くなっていきます。

あえて欠点を上げるとすれば、(おそらく他のレビューアーの方も指摘していると思いますが)手番でカードを必ず1枚場からピックしないといけないため、その次に相手が有利になり得る行動を選択しなければならないことでしょうか。
また、新たに表向きになったカードが良いものであった場合けっこうガッカリします。笑
これは後の拡張で解消されています!
(紹介予定!乞うご期待!)

とまあ、それでも2人用ゲームとしては完成度がとても高い作品です。
カードは全てアイコン表記で言語依存もないため、子供から女性などでも楽しめると思います。
気になった方はぜひチョイスしてみてください^ ^