テックツリーを開拓せよ!
大注目のKICKSTARTER発作品!
今回紹介するのはアトラスロスト
Tactical gamesよりリリースされたテックツリー開発ボードゲームです。
公式HPはこちら!
2023年、KICKSTARTERにてクラウドファンディングが実施され、今年になって製品が手元に到着しました。
そんな大注目の作品を紹介していきたいと思います!
アトラスロストってどんなボードゲーム?
概要
1~4人用 ソロプレイ可能
戸塚中央作
文明が失われた「崩壊後」の世界で、旧文明の遺物から世界を再興すると言う、壮大なテーマの作品。
テックツリーと言う独特なシステムを採用しています。
セットアップ
ルール確認のため、コンポーネントは1人分です。
共通ボードはモジュラー式となっており、5種類あるテックツリーの系統から3種類を選択してゲームをプレイします。
文化・経済・科学・軍事・宗教のテックツリーから、プレイヤーの好みと習熟度に合わせて、ゲームパターンを変化させることができるのです。
それぞれのコンポーネントも1ゲームで全てを使用するわけではないため、パターンが豊富に用意されていますね。
初回ゲームでは、比較的優しい文化・経済・科学を選択すること推奨されています。
ゲームの流れ
手番順を決めたら、いずれかのプレイヤーが勝利条件を達成するまで手番を回していきます。
手番で行うのは、アクション→影響力フェイズ
アクションでは既に自分の先遣隊が配置されているテックから効果を得たり、より高レベルのテックへ派生させて先遣隊駒を配置したりできます。
それぞれのテックにはレベル1~3のタイルが用意されており、レベルが高いほど強力な効果を得ることができます。
プレイヤー間の早取り要素もあるため、より効率良く自分のテックを伸ばしていくことが鍵となりそうです。
別のアクションとして、自身の生産力を参照して、資源を得ることもできます。
先遣隊駒を配置するほど生産力が上がっていく仕組みです。
資源は先遣隊駒の配置や、後述のカードプレイ、影響力上昇に必要となってきます。
使用するテックツリーの種類によって、コンポーネントも変わってくるのが面白い点です。
例えば、経済のテックツリーを使用していると、このように先遣隊駒に装備する駒が登場します。
特定のテックアクションによって装備可能で、プレイヤーに更なる生産力をもたらします。
また、文化のテックツリーはプレイヤー間で場所取りとなる要素です。
こちらも生産力アップなどに関係してきます!
また、カードプレイもアクションの選択肢として用意されています。
即時効果、常在効果に加え、1ターンに1度使える効果等様々。
場合によってはゲームの勝利条件に関係してくるため、無視できない要素の1つとなっているのです・・・!
アクションを終えた後に、一定の資源を支払うことで、影響力トラックを前進させることができます。
前進コストは各スペースに用意されており、先に進むほど、コストが重くなっていきます。
先に言ってしまうと、影響力トラックをいち早く最大まで進めたプレイヤーはゲームに勝利します。
ゲーム終了条件
以下の3つの条件の内、1つでも先に達成したプレイヤーの勝利となります。①30TR以上保有する
後述の主導権タイルや、先行者チップなどからのTRも合計します。
②影響力トラックを最大まで進める
③主導権タイルを3つ獲得し、描かれた資源を全て支払う
1ゲーム毎に4枚の主導権タイルを使用します。
各分野において、特定の条件を満たすと獲得できます。(カードのプレイや先駆者の配置など)
他プレイヤーに奪われる可能性もある、取り合いの要素です。
プレイ&感想
3人プレイでのレビューです。科学・経済・文化テックツリー(初回推奨セット)
まずはルールブックにある通り、初回推奨セットで文化・経済・科学のテックツリーを使用してみます。
ルール説明は大体20分前後でスタートしました。
各プレイヤーにサマリーが用意されているので、参照してもらうと良いでしょう。
資源のやり繰りは割と辛め(からめ)に設定されている印象です。
せっかく集めた資源も先遣隊の配置や、テックの仕様コストであっという間に枯渇していきます。
ですが先遣隊を配置していけば、生産量が上がっていくため、いわゆる拡大再生産的な楽しみ方ができるようになってきます。
また、経済や文化のテックツリーを使用していれば、それによる生産力の向上も狙えます。
序盤の苦しい場面を乗り越えれば、終盤は比較的大きな資源運用を堪能することができるでしょう。
カードは効果が強力な上、手番では追加もしくはフリーアクションとしてプレイできるため、何とかしてほしくなります。
しかし、ドローはかなり渋めに設定されている印象。
それなりにコストのかかる先駆者の配置を続けていくことで引けるので、こちらも後半の方が入手しやすいですね。
カードはテックツリー毎に分かれており、効果も特色があるものになっています。
初回推奨セットはプレイヤー間の絡み、いわゆるインタラクションがあまりない仕様になっていますね。
各自が資源生産エンジンを組んでいって、最適解を模索していき、いち早く勝利条件の達成を目指していく流れになりました。
1人のプレイヤーが文化のテックツリーでTRを大きく稼いでいき、30TRを獲得してゲーム終了でした。
私含め、他プレイヤーは黙ってそれを見つめるしかなかった印象です。笑
自分の作戦が甘かったか!と思いつつも、もう少し相手の盤面に干渉したいと感じたゲームでした。
初回推奨セットの評価は7/10と言ったところです。
科学・軍事・宗教テックツリー
ルールブックには初級(初回推奨セット)、中級、上級のセットアップパターンが用意されています。
上級セットアップだと、まだ使用していないテックツリーを一挙にプレイできるため、中級を飛ばしていきなり挑戦してみましょう!笑
経済・文化はそれぞれ宗教・軍事に置き換わります。
個人ボードもカスタマイズ。
ワクワクさせてくれる仕様ですよね!
宗教はテックツリーの効果で自分の宗教駒を相手ボード上に配置することができます。
↑これは私が相手に置かれている状況です。笑
各プレイヤーごとに最も多く宗教駒を置いているプレイヤーは、その相手を宗教国とすることができます。
宗教国のプレイヤーが特定のアクションを行うと、恩恵に預かれるような仕組みです。
言い方悪いかもしれませんが、ゲーム中は「寄生」と呼んでました。笑
軍事は個人ボード上で、軍事トラック数を管理し、軍事のカードやテックツリーによって相手を攻撃できるようになります。
具体的には、相手のTRを強奪したり、プレイされているカードを捨てさせたりと、まさに攻撃的なものばかり!
初級セットではなかった直接的な攻撃要素が生まれました。
ゲーム途中で気づきましたが、上級の組み合わせの方が面白いと思います。
個人的にはせっかく対人でプレイしているなら、相手と干渉しあうプレイ感が良いと感じるため、軍事と宗教は好みに合いました。
個人差もあると思うので、各々のプレイスタイルの合わせてテックツリーを組んでいくと良いと思います。
ちなみに結果は私が30TR以上先取して、嬉しい勝利です!
軍事に振り切った脳筋プレイが功を奏しました。
他プレイヤーも20TR台まできており、なかなか接戦だったように思えます。
上級セットアップでの評価は7.5/10ですかね!
勝利条件も複数あるため、最後まで緊張感のあるプレイが楽しめますね。
雰囲気の良いアートワークも相まって、かなり気に入りました。
拡張セットも同時に購入しているので、そちらのプレイも楽しみ・・・!
若干、専門用語の多さから導入に苦戦しそうですが、手番で行うことはそこまで複雑ではないため、プレイしてみると感覚を掴みやすいと思います。
KICKSTARTER作品と言うことで、本記事投稿現在は入手が難しいかもしれませんが、きっと一般発売もあると思うので、気になる方は要チェックですよ!