破宮の十重奏 [ソロ(1人)プレイボードゲームレビュー:評価7.5/10]

破宮の十重奏(デクテット)とは

1〜2人用

協力型デッキ構築ゲーム

プレイヤーは私立月詠学園高等学校の生徒となり、学園に巣食う月黄泉を撃破することを目指します。

注意!
本レビューはゲームの内容を一部含みます。

皆さんがゲームを楽しむのに支障をきたさない範囲を意識し、開封時に既に確認できるコンポーネントしか公開していませんが、気になる方はご注意ください!

セットアップ


1人分の準備でこんな感じ。


プレイヤーは10人いる生徒の中から、1人を選んでプレイキャラクターとします。

最初は生徒会長 足利かたなで固定。


他にもこれだけ個性が立っているキャラクターが用意されていますよ。

それぞれにストーリー、背景が設定されており、読み込んでからプレイするとより雰囲気が出るでしょう。

ゲームの流れ

目標は第1〜3層それぞれで最奥にいるボスを撃破することです。

移動→プレイヤー→エネミーそれぞれのフェイズを処理していきます。

移動フェイズ


コマを次のスペースへ移動させます。

移動先のアイコンに従い、処理を行います。


これにより敵が出現したり、新たなカードを得たりします。

プレイヤーフェイズ


山札からカードを引いて、アクションを行います。

初期アクションコストは3。

カード左上のコストを参照します。


カードには攻撃、防御などの効果があり、即座に発揮して捨てられるものや場に残り続けるものもあります。

プレイヤーフェイズの終わりにプレイしたカードは捨てられます。


山札がない場合は捨て札を再び山札としますが、シャッフルしません

そのまま裏返して山札にします。

イーオンズ・エンドと同じですね。

エネミーフェイズ


場に出ているエネミーが左から順に行動します。

今は攻撃の効果ですが、この後色々登場予定です!

エネミーフェイズが終わったら、移動フェイズに戻ります。

瞑想


階層ごと1回に限り、瞑想を行うことができます。

倒した敵から得た経験値から力を得たり、体力を回復したりできます。


最奥部にはボスが控えています。

3層のボスまで討伐できればゲームクリアです。

ソロプレイダイジェスト

↑の続きから…


開始2歩目でこの敵の群れ。

初期体力は5なので、放っておくとあっという間にやられてしまいます。


大体、毎ターン新しいカードをデッキ加えることができます。

山札から3枚引いて、1枚をデッキの上に仕込みます。

カード右上にあるアイコンはレアリティ。

銅が設定されており、当然金のカードの方が少なく、効果もやはり強いです。


今回はなぎ払いを獲得してみました。

使用コストは初期カードの2倍相当ですが、広範囲攻撃は便利ですね。


強力なカードや敵の効果によって、デッキに状態異常カードが混ぜられることもあります。

ご覧の通り、何の効果もなくデッキを圧迫するだけの邪魔カードです。


呪いはまだマシですが、毒はさらにタチが悪くて、放っておくとダメージをもらってしまいます。

使用さえすれば、そのターンは凌げます。


状態異常カードまみれでHPも残り少なくなると、移動どころではありません。

なので、階層ごとに1度だけ瞑想することができます。


倒した敵から得た経験値を消費して、キャラの能力解放、体力上限アップ、アクション回数増加などキャラクターを強化できます。

この時、プレイヤーはプレイ済みのカードを全てデッキに戻してシャッフルすることを選べば、体力を全快し、状態異常を取り除けますよ。

回復にはなりますが、せっかく仕込んだコンボを崩すことにもなるので、判断は慎重に。


さあ、最奥に到達です。

ボスが控えています。心して臨みましょう。


中級レベルの敵を携えて、飢餓の禍ツ神の降臨です。

体力も攻撃力も今までの敵とは段違い。

強敵になりそうです。


獲得したカードをフル活用して、挑みましょう。

体力上限をかなり増やしておいたのです!


なんとか撃破に成功。

ボスを倒しても残念ながら経験値は貰えないようです。


そのまま第2階層へ進みます。

カードや体力は変わらず、瞑想が再び使えるようになります。

ますます、厳しい戦いが待っていそうです…!


第2階層、後少しでボスに辿り着くというところでついにその時が訪れます。

敵の攻撃を捌ききれず、とうとう体力が0に。

生徒会長 足利かたな

ここに散ります…。


本作の大きな特徴の1つとして、遺物パックというものがあります。

該当のキャラクターが脱落した際に開封することができ、中には………

いや、これは実際にお手に取って見ていただきたいですね!

中々にエモい演出が隠されています。


ちなみに脱落してしまったキャラクターは内箱のお花畑に手厚く葬ってあげます。

りょうたろ
こうするようにちゃんとマニュアルに書いてあります。笑


残ったキャラから好きな1人を選んで、また第1層の攻略に挑戦します。

遺物パックのおかげでまた違った発見があるかも…?

感想

デッキ構築と探索の要素が上手く噛み合っており、遺物パックの演出がまた良いです。

1度目の挑戦でクリアするにはやはり難しいかな?ちなみに私は2人目で最終ボスに惜敗し、3人目でクリアできました。

難易度的には程良い難しさといった印象です。…もうちょっと難しくても良いかな。

ゲームシステムの都合上、あまり多くのことは書けないんですけども他のキャラクターの遺物パックや、まだ使用したことないカードも多数あり、やり込み要素はかなり用意されています

エンディングに応じて封筒が用意されているので、これを開けるのもワクワクしますよね。

レガシー的ではありますが、繰り返しプレイできるような仕様になっています。付属シールも貼らなくても全然問題なし。

特に最近はSwitchでSlay the spireにハマっていたので個人的にはかなり刺さりました。

イーオンズ・エンドなんかも少し似てますね。

デッキ構築+探索+ボス討伐、気になる方は要チェックです。

2023/1/5追記

何度かプレイしてみての感想です。

つい、他のキャラクターの遺物パックの中身が気になってしまい工夫しながらも繰り返しプレイしています。

慣れてくるとかなり準備も処理も簡単なので、サクッと遊べて良いですね!

唯一、気になる点が出てきたのであえて書くと…

ボスを倒した時にも何か報酬が欲しいです!笑