ウッドクラフト [ボードゲームレビュー評価:8/10]

当ブログ推しのウラジミール・スヒィ作品

木工制作がテーマの重量級ボードゲーム

今回紹介するのはウッドクラフト

ボードゲームデザイナーであるウラジミール・スヒィの作品です。

同氏の作品は個人的にお気に入りのものが多く、今までに

  • アンダー・ウォーター・シティーズ
  • メッシーナ1347
  • プラハ 王国の首都
をレビュー投稿しています。

アンダーウォーターシティーズ [2人プレイボードゲーム簡単レビュー:評価9/10]


メッシーナ1347 [ボードゲームレビュー:評価8.5/10]


プラハ 王国の首都 [ボードゲームレビュー評価:8/10]


ウッドクラフトは日本語版が発売されているスヒィ作品の中では最も新しい作品ですね。

期待を裏切らずに面白い作品でしたので、気合を入れて紹介していきますよ!

ウッドクラフトってどんなボードゲーム?


1~4人用

森の木工職人となり、美しく実用的な木工製品を作り出すことで、評判を集めていくことを目的とします。

ウッドクラフトのここが面白い!

独特なアクション選択システム


本作は全14ラウンドに渡りプレイされます。

1ラウンドで各プレイヤーは1アクションずつ行い、先行プレイヤーは変わることはありません。

手番では原則、7つあるアクションから1つを選んで実行します。


アクションはアクションホイールからタイルを1枚選ぶことで実行します。

選んだアクションタイルを実行し、4分割された次のエリアへ移動させます。

プラハでも似たようなシステムが採用されていましたが、アクションホイールが回転することで、残ったアクションはボーナスが増えていく仕組み。

逆に人気のアクションはボーナスがつきづらく、連続で使用するにはもったいないと感じさせます。

各プレイヤーのアクション取り合いと、ボーナスを欲しがる仕組みが上手く噛み合った画期的なアイデアですよねえ。

プラハの時も斬新に感じたシステムが、ウッドクラフトでも垣間見れて嬉しくなりました!

ダイスは接着&切断!ほとんど振りません(笑)


プレイヤーは木工製品を作り出すことで勝利点や収入を増やしていきます。

ほとんどの木工製品はダイスを資源として支払うことで作成することができますが、指定されたぴったりの出目のダイスを支払わないといけません。


欲しい出目のダイスを獲得するには、市場から購入することももちろんできますが、加工することができます!

例えば2つのダイスの出目を合わせて1つのダイスを作り出す接着や、

逆に1つのダイスを2つ以上に分割することもできます。


ダイスがたくさん出てくるので、ダイスゲームのように見えますが、ジャラジャラ振る場面はほとんどありません。笑

加工を行って上手く出目を操作していき、目標を達成していきます。


箱絵でダイスにナイフを突き立ているのがちょっと納得できるゲームデザインでしたよ!笑

個人ボードのカスタマイズ


改良アクションや、人物を獲得するアクションで個人ボードを強化していくことができます。

即時効果、永続効果、一定のラウンド周期で発動できる効果など、カスタマイズ性に富んでいます。


カードのめくれもゲームごとにランダム性が高いため、違った方針を試してみたくなりますね!

後半も盛り上がるプレイ感


ゲームは全14ラウンド。

4,8,11,14ラウンド終了時に収入フェイズがあります。

ゲーム中に獲得した収入値によって、勝利点もしくはお金が入ってきます。

順調に伸ばしていけると、後半にいくほど多くの資源が手に入るため、難しい目標が達成しやすくなってきます。


ゲームは8ラウンド終了時に第2フェイズに入ると、人物、木工製品がより高コストのものにグレードアップします。

その分得られる効果や収入が大きくなってくるので、後半ほど大きな達成感を感じやすくなっていると思います!


ウッドクラフト、期待を裏切らないスヒィ作品でした!


と言うわけで今回はウッドクラフトを紹介してきました。

3人プレイを2回ほどプレイし、いずれもインスト込み2時間半前後のかなりボリュームたっぷりのプレイ感でしたね。

アクション自体は単純なものの、細かいルール、処理が少し多い印象。

最初の数ラウンドはチュートリアルと割り切ってしまっても良いかもしれません。

乗り越えて、頑張ってプレイする価値は十分にあると思います!

ダイスの出目を考えながら、各種収入を見据えつつ、アクション選択や個人ボードをカスタマイズしていく感覚は、ボードゲーマーとしては楽しめる要素満載。

うんうんと唸りながら、どうしようどうしようと試行錯誤する作品は個人的に良いボードゲームだと思っています。笑

スヒィファンはもちろん、ボードゲーマーであればチェックしておいて損のない作品だと思います。


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