スヒィ渾身の重量級作品!
今回紹介するのはプラハ 王国の首都
ウラジミール・スヒィ氏による作品です。
同氏の作品は、以前にアンダー・ウォーター・シティーズ、メッシーナ1347をレビュー投稿していました。
個人的に特に好きなボードゲーム作家の1人です。
プラハは作者の出身国チェコの首都と言うことで、気合が入っているに違いありません!
私もより一層、力を入れてレビューしていきたいと思います!
プラハ 王国の首都ってどんなボードゲーム?
1~4人用
14世紀のチェコのプラハを舞台に、裕福な市民となって、町を発展させ、名誉を競い合います。
人数によりますが、1プレイおよそ1~2時間以上はかかる、いわゆる重量級作品に分類されます。
プラハ 王国の首都のここが面白い!オススメ!
豪華で目を引くコンポーネント
まずはこちらをご覧ください!
色鮮やかで美しいボードに、立体的なコンポーネント!
回転するギミックも存在して、見た目に楽しすぎませんか?
個人的ににかなりぶっ刺さるアートワークでして、一目で気に入ってしまいました。
ゲームとしての面白さはこれから詳細に説明しますが、やはり第一印象と言うか見た目の華やかさって大事ですよね。
セットアップの段階から、「なんだかこれから凄く面白そうなことが待っていそう!」と思わせてくれるデザインだと思います。
個人ボードもダブルレイヤー仕様で、使いやすさもばっちりっすね!
独特なアクション選択システム
本作のメカニズムはどう分類したら良いか・・・かなり悩みますね。笑手番で行うことは、共通ボードのアクションホイールから1枚のアクションタイルを選択して、描かれているアクションを1つ実行すると言うもの。
アクションタイルは同じものが2セットずつあり、アクションの種類自体は全部で6種類となっています。
金や石材等の資源を得るアクションや、その生産量を上げるアクション。
資源は主に建物、城壁の建設アクションに使用します。
また、共通ボードの橋を建設するアクションや、アクション自体を改良することもできます。
一見、手番ごとに選択肢が多くて、何をしたら良いかわからなそうに見えますが・・
ここでアクションホイールが一役買います!
アクションホイール上で、赤いゾーンにあるタイルを選択するには追加コストがかかる仕組みなっており、手持ち金によっては選択できない場合があります。
アクションも循環するようになっていて、アクションタイルが選ばれたら、手番終了時にアクションホイールを時計回りに回転させて、最も追加コストが高い赤ゾーンにアクションタイルを戻す、と言う動作を行います。
人気のアクションを連続で選ぶのが難しいだけでなく、選ばれずに残ったアクションはいずれ勝利点がおまけで貰えるように!
ボードゲーマーに限らず、「ついでに貰えるものは欲しいし、でも余計な支払いはしたくない」って人は考えがちですよね。笑
良い意味で嫌らしい所を突いたギミックだと思います。
多彩な得点方法
本作の得点になる要素を以下に並べてみましょう!- 建物タイル
- 城壁タイル
- 橋の建設
- 大聖堂トラック
- 飢餓の壁トラック
- 技術タイル
- 封印ボーナス
- 個人ボードの生産
- 手持ち資源 などなど
どの得点要素も決して小さくなく、様々なパターンから得点を稼ぐ必要があります。
大事なポイントとしては、中途半端は良くないと言うことでしょうか。
いずれの要素も伸ばしきることで、得点効率が最大に良くなるように出来ています。
途中までしかできずに中途半端になるくらいであれば、ほとんど手を付けないというのも手。
なんせ、本作はプレイ人数に関わらず、総手番数が16で固定です。
ゲームを実際にプレイしてみるとわかりますが、とにかくこの手番数が足りない!笑
限られた手番数の中では、なるべく無駄なことはやりたくないのです。
思い切って、捨てるとこは捨てて、ある部分に特化させると良いでしょう。
もちろんプレイヤー同士で狙いが被ると辛い場面もあります。
アクションの選択に限らず、得点要素のせめぎ合いも本作の醍醐味だと思います。
豊富なセットアップパターン
ボードに配置するタイルの殆どが両面仕様であったり、めくれがランダムであったりと、セットアップのパターンが豊富に用意されています。
中にはボード上を修飾するタイルがあったり、アクションタイル自体も可変性になっており、ゲーム毎にランダムな展開が楽しめるようになっているんですね!
リプレイ性と言う面もかなり高いと言えると思います。
スコアアタック方式のソロモード
プラハ 王国の首都のプレイ可能人数は1~4人。
ソロでも遊べるようになっています。
遊び相手が見つからなくても安心ですよ!笑
本作のソロモードはスコアアタック式を採用しており、処理もめちゃめちゃシンプル。
プレイヤーが手番を終了したら、アクションホイール上で最も進んでいるタイルを赤ゾーンに移すだけ。
これにより特定のアクションが制限され、プレイヤーの選択を悩ましいものにしています。
ソロでは140点以上稼ぐのが目標!ぜひトライしてみる価値ありですね!
「プラハ 王国の首都」本格的で重厚なゲームを求めている方にぴったり!
と言うわけで今回はプラハ 王国の首都を紹介してきました。
正直なところ要素はかなり多く、初回プレイで3人2時間半ほどかかり、ハードルは低くない部類の作品だと思います。
ですが、それを頑張って乗り越えるだけの価値があると私は言いたいですね!
アクション及び得点要素選択の面白さがみっちり詰まっており、豪華なコンポーネントも相まって、とても満足感の高い作品に仕上がっています。
気になる方はぜひプレイしてみることを強くオススメしますよ!