オーディンの祝祭 [2人プレイボードゲームレビュー:評価8/10]



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オーディンの祝祭とは

ウヴェ・ローゼンベルグ作
重量級ワーカープレイスメント+パズルゲーム

プレイヤーはヴァイキングの一員となって、狩猟や採集、略奪によりそれぞれ繁栄していくことを目指します。

お値段1万円超え、重量3キロ以上と色んな意味で大ボリュームの本作品。
わたしも購入を尻込みをしていましたが、思い切った結果は大満足です。
即座に拡張まで仕入れてしまいました。笑

今回はオーディンの祝祭を紹介していきますよ〜。



ゲームの流れ

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2人用セットアップ
とんでもなく場所をとります。
我が家のダイニングテーブルはそこそこ大きいサイズのはずですが、ご覧の通り。笑

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資源を分けるためのトレーが付属しています。並び順に意味があるのでこれは便利ですね。


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膨大なアクションが最初から全てオープンにされています。
一見何をしたら良いかわかりません…。笑

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しかしアクションによって必要なワーカー数が異なります。
右の列ほど強力ですが多くのワーカーが必要になります。
手元に残ったワーカー数によってはできるアクションがおのずと限られてくるので、実はそこまで見通しは悪くありません。
このルールが秀逸ですね。

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個人ボード
ワーカーとなるヴァイキング駒の他、様々なスペースがあります。
左側が本ゲームのパズル要素。

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獲得したタイルを配置します。−1のアイコンが隠れましたね?
個人ボードを埋めきればその分得点になるわけです。
元から印刷されている資源のアイコンを囲んだり、お金のアイコンを少ない方から順に隠していったりすることでラウンドの終わりにもらえる収入が増えます。
配置に関しては細かいルールがあるのでご注意ください。

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を獲得して配置できます。アクションによっては船を所有していることが条件になるものもあります。

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例えばこちら。
船があればタイルを獲得できます。
この島は勝利点や収入を生み出すので、うまく活用していきたいです。
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ラウンドの終わりにヴァイキングは饗宴をします。一定の食料を支払わなくてはなりませんが、きついものではないため同作者のアグリコラのような苦しさはありません。
船を使って支払いを緩和することもできます。

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カード要素もあります。
赤いカードは武器カード、一部のアクションで使います。
職業カードはプレイすることで様々な効果をもたらします。

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サマリー
これが優秀で順に辿っていけばゲームを進行していくことができます。

通常ゲームなら全7ラウンド、短時間ゲームなら全6ラウンドです。ラウンド毎にワーカーが1人自動で増えます。

重量級ボードゲームだけあって、ルールは多いです。
ただ、マニュアルはわかりやすく表記してあるのが救いですね。

アクションの全てはとてもじゃないけど説明しきれません。(^^;)
以下夫婦プレイダイジェストで一部のアクションに触れながらご紹介していきます!
自分で攻略法を模索するのがとても楽しいゲームなので、少しでも気になった方はぜひ遊んでみてください!
購入しちゃってもきっと後悔しませんよ!笑





夫婦でプレイ

それではやっていきましょう!


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ヘラジカを持ったプレイヤーからスタートします。
ある一定のラウンドでは饗宴などに使用できる黄色タイルを得ることができます。
食料供給は割とこれでなんとかなります!

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アクションによってダイスを振るものもあります。
狩猟捕鯨アクションではより低い目を出すことを目標とします。
例えば狩猟アクションは8面体ダイスを振り、出た目の分だけの武器カードや木材を支払うことで達成できます。
ダイスは3回まで振るチャンスがあります。

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狩猟に成功したのでタイル獲得。
このダイスの目に一喜一憂するのがまた楽しいですね。

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船を獲得しておきます。
このドラゴン船があれば略奪アクションができます。
略奪でもダイスを振りますが、今度は大きい出目を目指します。

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8面体もしくは12面体ダイスを振り、出目の数字以下のタイルを獲得できます。(タイルに表記されている数字を参照します。)
の武器カードや石材を支払えば出目にその分加えることができますよ!
獲得したタイルを個人ボードに配置していきましょう。
現在の状態だと収入で4銀
ボーナスとして蜂蜜酒木材を手に入れることができます。

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相手の手番中でもこのパズルに没頭できるので長くなりがちなダウンタイムもあまり気になりません。
一度配置したタイルはもう動かせないので注意。

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グリーンアイランドの島タイルを獲得してみました。
12点の価値がありますが、−20点分描かれているのでこのままではマイナスになってしまいます。
収入やボーナスを活用できるようにしていきましょう。

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略奪で得たタイルで埋めてみましょう。
この形は便利ですね。

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捕鯨船を獲得したので、チャレンジしてみます!

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…3回目で………( ´ー`)
の武器カードと木材を10個分支払うと達成できますが、そんなの無理なので実質失敗。笑

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失敗したらワーカーを1つ残して手元に戻せます。
払うのに必要だった資源の1つをおまけで貰えます。
救済措置があるのが良いですね、悔しいけど。笑

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あちらも着々と埋まってきた様子。
お互いの盤面を眺めるのもなんだか楽しいです。

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こちらも負けじと!
ここまでくればマイナスを積極的に埋めていくことができるようになります。

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移住アクションを行います。
所有している船を裏返して饗宴スペース配置します。
高得点になる他、今後饗宴の際に必要な食料が減ります。
ラウンド数に等しい銀を払う必要があるので後半ほど難しくなります。
また船を使ったアクションにも影響するので注意。

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あちらはいつの間にか小屋を獲得してますね。
個人ボードや島には置けない黄色と赤色のタイルを配置できるのは便利。


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カードもプレイしていきます!
4人ワーカーを使うアクションを行うとおまけにカードを出せます。
右上は勝利点なので効果をあまり使わなくても出す価値があります。

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個人ボードはあと少しで埋まりそうです!

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グリーンランドは埋まりました!
12点は丸々獲得できますね。

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移住もやっておきましょう!
これだけで21×2点なのでやはり強アクションと言えます。
あっという間に最終ラウンドです。

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終了時のあちらの盤面。
余った銀は1つ1点になります。
82点でした。

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わたしの盤面がこちら。
これで120点でした!圧勝!
移住と島の分だけ点がつきましたかね。

所要時間120分ほど






感想

ボリュームと言い、ルールの多さと言い、決してハードルの低くないゲームではありますが、頑張ってプレイしてみるだけの価値が充分にあります。

ワーカーの数に対するアクションの強さが明確なので見通しが比較的建てやすいんですよね。
パズルの部分も決してとってつけたようなものではなく、いかにうまく埋めていくか戦略性に満ちたものになっています。
様々な要素をここまで見事にまとめあげるあたり、ウヴェ・ローゼンベルグという作者の非凡さを痛感します。(^^;)

4人まで対応の本ゲームですが、少人数プレイに向いています。
考えどころが多い故のダウンタイム問題はもちろん、アクションスペースの取り合いが程良くなります。
3人以上のプレイだと思うようにアクションができず、充分に発展しきることなくゲームを終えてしまうこともあります。
もちろんそれを競り合いとして良く捉える事もありますが、少なくとも夫婦やカップルなどでのびのびとプレイしたい際にはこの程度のインタラクションが良いのではないでしょうか。

ソロでも何度かプレイしてみましたが、戦法の選択肢が多岐に渡るため、それを探究していく楽しみにも満ちています。
ランダムなカードのめくれもあるのでリプレイ性は無限にあると言っても過言ではありませんね。

ちなみに拡張を入れることでよりゲーム性が改善されます。
拡張込みのレビューも投稿予定なのでご期待ください。^ ^






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