パックスとは

1〜4人用 カードゲーム
古代ローマを舞台とし、プレイヤーは反乱軍としてローマ体制を弱体化させようと奮闘します。
しかし、戦争には裏切りが付き物。
他のプレイヤーを出し抜いて、あえてローマと手を組む陰謀を目論むこともできます。

パックス(PAX)は平和を意味するそう。

システムはセットコレクション&カードドラフト。
アートワークはアグリコラなどでお馴染みの
クレメンス・フランツ。

これだけ聞くと少しマイナーですが、なんだか素敵な作品な気がしません?^ ^
複数人でももちろん面白いですが、なかなか骨のあるソロキャンペーンモードも実は魅力的なんですよ!

パックス、紹介していきます!


ゲームの流れ

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セットアップ。
コンポーネントはカードのみ。
お金の単位はアウレウス。
プレイヤーは手札として5アウレウスと
影響力カード1枚を持ちます。

ソロプレイでは純粋にローマとの戦いとなります。

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Ⅰ〜Ⅲの数字が描かれているのは軍団カード。
プレイ人数によって枚数が異なります。
それを挟むように影響力カードを配置。
カード下部の数字が購入コストです。
軍団カード下部には表で1枚ずつ:場札となります。

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軍団カード上部には表を見ないで裏向きのまま1枚ずつ。
ローマの勢力となります。
ソロプレイではゲーム終了時まで表を見ることはできません。

手番では以下のアクションを行います。

①影響力カードの山の上から3枚を1枚ずつ手札、場札、山札の1番下に振り分ける。(必須)
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カードは1枚ずつめくって振り分けます。

②場札の縦1列全てを購入し、手札に加える。(任意)
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カード下部に記載のある分だけ手札からアウレウスを支払います。

③手札から自分のディスプレイにカードをプレイする。(任意)
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一度に何枚でもプレイできますが、2枚目以降をプレイする毎に費用が1アウレウスがかかります。
カードは種類ごとに並べて置きます。
プレイしたカード種類の内、最も枚数の多い種類を参照し、その枚数分のアウレウスを得ます。
写真の例で4種類のカードを1枚ずつ1度に配置したとしましょう。4枚配置したので、費用として3アウレウスかかります。1番左の富のカードが最多で3枚目だったので、3アウレウスもらえます。(さらに追加で元老院の効果で1アウレウス)


④任意アクションである②.③を一切実行しないことを選べば、銀行から2アウレウスもらえます。
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ラウンド終了時に購入コストの合計が最も多い軍団カードの列全てのカードをローマのディスプレイに移動させます。

また、次のラウンドの開始時に空いている軍団カードの列にカードを1枚ずつ補充します。

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影響力カードには7種類あります。

ゲーム終了時に7種類それぞれでアイコンの数を比較し、目標数以上の勢力でアイコン数を上回る必要があります。


土地
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カードの左上のアイコンをゲーム終了時に数えます。
所有しているアイコン数だけ後述の軍隊および艦隊のアイコンを所有することができます。

陰謀
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効果は土地と同じです。
持っている陰謀アイコンの数だけ、軍隊と艦隊のアイコンを所有できます。
大きな特徴として上記の③で陰謀カードを自身のディスプレイに置いた時、一切の収入が得られません。

宗教
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3つの宗教アイコンを所有していれば、上記の①でカードを1枚引く代わりに2枚引いて振り分けることができます。6つあれば3枚引いて振り分け可能。

元老院
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先程の上記③でカードをディスプレイに配置した際、元老院をプレイした枚数だけ、追加で1アウレウスもらえます。


富
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所有している富のアイコン3つごとに場から購入するコストが1アウレウス割引になります。


軍隊
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所有している土地もしくは陰謀アイコンの数を超えて軍隊アイコンを所有することはできません。
軍隊アイコン3つごとに艦隊アイコンを1つを得ます。

艦隊
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所有している土地もしくは陰謀アイコンの数を超えて艦隊アイコンを所有することはできません。
艦隊アイコン3つごとに軍隊アイコンを1つを得ます。

ラウンド開始時にカードを補充できなくなったらゲーム終了。
伏せられていた軍団カード上部のカードを公開し、ローマの勢力に加えます。
自身の所有している勢力ごとのアイコン数をローマと比較し、一定数以上の勢力で上回れば勝利です。





ソロプレイダイジェスト

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初期セットアップはこんな感じ。

山札から見ないで30枚除き、準備します。
ソロプレイ1戦目は3つの勢力でアイコン数を上回ることが目標です。
ここから山札3枚を振り分けていきますよ。

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土地を手札に、宗教を場札に、もう1枚を山札の下に割り振りました。
1枚ずつめくるルールが中々にくいです。
良いと思って手札に加えたら、後からめくったカード

がもっと良かった!なんてこともあります。

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元老院と土地をプレイ。
2枚プレイしたので費用は1アウレウス。
現時点で両方が最多枚数だったので、
収入は1アウレウス+元老院効果の1アウレウスで
合計2アウレウスです。
手札をプレイしたのに結果としてお金が返ってきました!

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最も高い購入コストの軍団カード列は陰謀1枚の箇所だったので、ローマに送ります。
空いた列にカードを補充して、また次のラウンドです。

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少し進んで…
アイコンが揃ってきました。
最初に土地をプレイしたのは後に艦隊および軍隊をプレイしやすくするためです。
ローマにはひたすら陰謀を送ってます。
3つ勝てればいいので、1つは捨てます。笑

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と言いつつも勝利の最低条件として、7つの勢力全てをプレイしなくてはなりません。
どこかで無収入となる陰謀をプレイする必要があります。
アウレウスがなくなってしまいました。

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すかさず次のラウンドで元老院をプレイしてアウレウスを補充!3枚目+元老院効果で4アウレウスですね。

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7勢力揃いました!
勝利の最低条件達成です。

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ローマも負けてません。
わざとではありますが、陰謀アイコンはもう勝ち目がありませんね。笑

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ゲーム終了時の様子。
ぱっと見では、
土地 富 艦隊 宗教 軍隊
の5箇所で勝っていて楽勝に見えますが…

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軍隊カード上部の伏せられていたカードを公開してローマの勢力に加えます。
するとどうでしょう。

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上:ローマ 下:わたし
一気に追いつかれて勝っている箇所は
土地 富 宗教
の3つのみになってしまいました。
ギリギリ勝利です。
これが本ゲームソロモードの最大に盛り上がるポイントですね。
開始時に山札から除外されたカードと、この伏せカードによってある程度の不確定要素があります。
勝ったように見えて、逆転負け。ということももちろんあります。

2戦目は4つの勢力で勝利、
3戦目は5つの勢力で勝利、
と目標はどんどん上がっていきます。
※初期セットアップでディスプレイに予めカードを配置してスタートできるようにもなります。

所要時間:1戦15分程度




感想

運要素と戦略性のバランスがよいゲームって、取り回しがよく面白いことが多いと思います。
先程も書きましたが、一定の不確定要素によりゲームの勝敗が最後までわからない点が程良いアクセントになっています。

ゲームの途中ではっきりと勝敗が決まってしまうと後半のプレイが惰性になってしまいますからね。
一見複雑そうに見えるルールも数手番まわせば、案外すんなりと理解できそうです。
それぞれの勢力の能力がうまく噛み合っているので、手元にコレクションしていくだけでも満足感があります。

クレメンス・フランツ氏のアートワーク大好きなんですよねぇ、見るだけでもう安心感すらあります。

マイナーな作品であることには違いありませんが、オススメです!



勝手な偏見なのですが、小箱より一回り大きい中小箱サイズのカードゲームってハズレがない気がします。
わたしの所有しているところですと、以前にレビューしたサンファン2やファンタジーレルムズ、スカルキングレジェンド、ザ・クルーなどなど。



購入情報

投稿時点、Yahooショッピングなどで中古品が手に入るようです。日本語訳付きかどうかはご確認ください。おすすめの作品なので、ぜひ再流通してほしいです!

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