大名とは
2人用 重量級ワーカープレイスメントゲーム江戸時代の大名となって、自国を豊かにし、老中になることを目指します。
ゲームマーケット2022秋で販売されたいわゆるインディーズ作品ですが、ハイクオリティなコンポーネントと濃密なゲームが楽しめる素晴らしい作品でした!
セットアップ
2人用作品ですが、かなり場所をとります。なんだかアルルの丘を思い出しますね。笑
個人ボードにラウンドの流れが書いてあるタイプです。
これ、わかりやすくてありがたいんですよ。笑
ゲームの流れ
ゲームは全8ラウンド。ラウンドは以下の①〜⑧フェイズからなります。
①地方更新フェイズ
地方、領地タイルの補充をします。
②収入フェイズ
手持ちの工芸品、領地、技術に応じてお金をもらいます。
③招集フェイズ
指定された招集人数に応じて、手持ちの布袋からミープル(領民)を引きます。
④活動フェイズ
手番プレイヤーから土地の利用、献上、パスのいずれか1つを交互に実行します。土地の利用
ワーカープレイスメント的に領民を配置して、アクションを得ます。
スペースによっては特定の色の領民やお金が必要になります。
遠方スペースは強力なアクションですが、配置した領民はもう回収できません。
献上
同一種類の工芸品2個をストックに戻します。
ラウンドに応じてボーナスを得ることもできます。
すると、将軍コマを自分側に2マス引き寄せることができます。
パス
そのラウンドではもうアクションできなくなります。
両方がパスしたら活動フェイズは終了します。
⑤俸禄フェイズ
自分の招集人数に応じてお金を支払います。ラウンド1〜2は1人1両ですが、ラウンド3以降は1人2両になります。
⑥補充フェイズ
このラウンドで使われなかったアクションスペースにお金を配置します。
次ラウンド以降、お金が置かれたアクションスペースを選択したプレイヤーはそのお金を獲得できます。
⑦帰宅フェイズ
アクションスペースから領民を回収し、個人ボードの家に配置します。
⑧進行フェイズ
奇数ラウンドラウンド1:スタートプレイヤーから工芸品を1つ選んで得る。
ラウンド3,5,7:各プレイヤーはランダムに工芸品を1つ得る。
偶数ラウンド(代替わり)
将軍駒が自分に寄っているプレイヤーは名誉点と、将軍好みの工芸品を獲得できます。
代替わりを終えたら、将軍駒は中央に戻ります。
他にも細かい要素がありますが、プレイの中で一部を紹介していきたいと思います!
いざプレイ!
それではスタートしていきましょう。
重量級作品あるあるで、最初は何したらいいかわかりません。笑
将軍の機嫌を取れるように工芸品を集めてみましょうか。
2ラウンド毎に将軍好みの工芸品が変わります。
好みに合わせて献上できればボーナスゲット!
出家により浪人を廃棄していきます。
出家アクションスペース
ここで使用した領民は帰宅フェイズ時に戻って来ず、ストックに戻される。実質、自身のワーカー駒を圧縮できる。
ある程度プレイすると気づきますが、インタラクションはかなり強めのバチバチプレイ感。
手持ちの情報は公開です。
相手が狙っているアクションをカットしたり、資源を強奪したりと攻撃的なプレイが好みでないと少し厳しいでしょう。笑
資金繰りもかなり苦しいですね。
毎ラウンド発生する扶養フェイズですが、3ラウンド目以降は倍額要求されます。
支払えないと不足分につき手痛い失点になるので、それを防ぐに越したことはありません。
得点要素は
- 将軍への献上
- 技術の更新
少なくとも両方でリードされると勝利は難しいかな。
今回は将軍が押され気味だったので、私は技術を攻めてみました。
盤面はあまり変わり映えしないですね。笑
渋くて骨太なプレイ感です。
初回はインスト込みで2時間半くらいかかりました。
技術得点が大きかったため、100-76の圧勝をもぎ取りました。
嬉しい初戦勝利!
初めてだったので、ルールミスしている部分もありました。
2回目以降が本番でしょう。
ってなわけでそのまま連戦!
ヴァリアントルールであるそれぞれの出発を導入してみます。
初期資源の一部をタイルでランダムに入れ替えるものです。
少しブーストがかかるため、テラフォーミング・マーズのプレリュードみたいなものをイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。
ちなみに2戦目はコツを掴んだ相手が圧勝。
1ワーカーで大量得点ができるアクションタイルを取られてしまい、いいようにやられてしまいました。
2戦目となると1時間半くらいでプレイできましたね。
感想
2人用ボードゲームとしてはかなり重めで、初回プレイのハードルは少し高いです。しかし、頑張ってプレイするだけの価値と満足感がありました!
ワーカープレイスメントゲームであることから各アクションは早取ですし、お互いの手持ちがわかるのでいくらでも干渉しあえます。かなりバチバチのインタラクションが発生するので、熱い読み合い、戦いが繰り広げられます。
テーマとシステムも上手くマッチしており、よく練り込まれているなと感じました。
若干、アイコンやルールで迷うことがありましたが、マニュアルのQ&Aが充実していることもあり、2回目にはかなりすんなりプレイできたのも良いですね。
インディーズ作品として、このクオリティはかなりすごいのではないでしょうか。
ますます、いつかはゲームマーケットに行く夢が高まります。笑