西フランク王国、南チグリスシリーズと同作者の作品です!
作者はシェム・フィリップス氏
当ブログでも特にお気に入りのボードゲーム作家の1人です。
重量級紙ペンボードゲームであるハドリアヌスの長城も同氏の作品ですね。
今回紹介するスキタイの侵略者は、割と軽めながらもしっかりとシェム・フィリップスクオリティを味わえる素晴らしい作品になっています。
気になっている方はぜひ最後まで本記事をご覧ください!
スキタイの侵略者ってどんなボードゲーム?
1~4人用ワーカープレイスメントのシステムを採用した作品です。
同作者の北海の侵略者(Raiders of the north sea)という作品のリメイクで、北海の~でリリースされていた拡張セットを一式含み、日本語版がリリースされています。
紀元前に栄えていた遊牧民国家となって、生活を営み、他勢力への侵略を行ってより強大になることを目指します。
スキタイの侵略者のここが面白い!オススメポイント
遊びやすくちょうど良いボリューム
メインボードを広げると情報量の多さに若干ひるみますが、実は見た目の割にかなりプレイしやすいです。
システムとしてはワーカーコマをアクションスペースに配置もしくは、アクションスペースから除去することで効果を得るワーカープレイスメントにとても近い仕組みを採用しています。
ワーカーの色によって配置できる位置が決まっており、手元の持ち資源によって実行できないアクションもあります。
手番で膨大な選択肢に悩まされる場面は少ないでしょう。
初回プレイでも(ある程度ボードゲームに慣れているならば)インスト込み2時間弱くらいで遊べると思います。
独特のワーカーシステム
手番で行うことはアクションスペースにワーカーを置いてそのアクションを実行→他のアクションスペースに置かれているワーカーを手元に戻してそのアクションを実行と言う流れになります。
この仕組みは個人的に初めてだったのでかなり新鮮でした。
ワカプレ特有のアクションスペースの占有によるインタラクションはあまり発生しません。
ただ、配置→除去の流れは変えられないので、一概に自由度が高すぎるわけでもなく、決してヌルいと感じさせるデザインでもないです。
後述の侵略アクションスペースがプレイ人数によって調整されており、ゲームを通してワーカーの数は一定です。
これ、しれっとプレイ人数によって楽しさが全く損なわれていない超画期的な仕組みなんですよね・・・!
準備ができたらダイスジャラジャラ侵略!
メインボード上部はいわゆる資源を得るためのアクション。
お金を稼いだり、馬乳酒や食料を調達したり、兵士を雇用したり・・・
では得た資源を何に使用するかと言うと・・・
ボード中央から下部にある侵略アクションを実行するのです!
これが本作におけるメインの得点行動の1つになります。
兵士や動物、そして馬乳酒によるブーストを活用したうえで、さらにランダム性を加えるダイスロールによって戦力を決定し、侵略に挑みます。
結果に応じて勝利点を得たり、さらなる侵略のための資源を獲得できたりします。
メイン要素だけあってやはりここは盛り上がりますね!
ダイスロールによるランダム要素こそありますが、準備をしっかりしておけば大損することは少ないです。
大量得点を狙っていざ勝負!と、自分も相手もワイワイと楽しめる瞬間だと思いますよ。
ボード下部の侵略対象ほど、より強大な戦力が必要で報酬も豪華になっています。
特にギリシアへは、ゲーム中に1度は侵略を試みたいですね。
必要な資源はわかっているので、この侵略によってゲームの見通しが立てやすくなっているとも言えます。
充実のソロプレイモード
実は本作、ソロプレイの出来も良くてしばらくはソロ運用で遊んでいました。いわゆるオートマと対戦するモードで、プレイヤーと交互に手番を行い、勝利点を競います。
処理自体は比較的わかりやすく、難易度設定も複数段階から選べるので、ソロ目的の購入も個人的に全然アリだと思いますね。
スキタイの侵略者のここが気になる!
好き嫌いが分かれそうな濃いイラスト
個人的にはクセがありながらも愛嬌のあるデザインだと思ってるんですが、正直苦手な人もいるのがわかるようなアートワークだと思います。笑
実はソロプレイ中に妻が覗いてきたことがありますが、割とハッキリ目に無理と言われました。笑
がおーおじさん可愛くない?w
まあこのあたりは完全に好みなので、受け入れられる相手と遊ぶのが自分の精神衛生上でも良いでしょう。w
満足感の高い「スキタイの侵略者」!超オススメです
ってなわけで今回はスキタイの侵略者についてまとめてみました。
これほどまでにコンパクトに多くの要素を濃く詰め込んだ作品も稀有だと思います。
対人戦はもちろん、ソロでも楽しい作品なのでオススメできる相手は多いのではないでしょうか。
気になっている方はぜひチェックしてみてくださいね!