南チグリスの旅人 [2人プレイボードゲームレビュー評価:8/10]

待望の南チグリスシリーズ第1作目!

今回紹介するのは南チグリスの旅人。

いわゆる西フランク王国シリーズのシェム・フィリップス氏による新たなタイトルです。

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日本語版がケンビルさんより発売されたので、早速遊んでみました。

前評判がかなり良いことも聞いており、相当期待して臨んでみましたが・・・

いやー!面白かったですね!これはウケる理由がわかります。

具体的に良かった点と少し気になる点をまとめてみました!

南チグリスの旅人ってどんなボードゲーム?

1~4人用

ソロは対オートマ方式のコンポーネントが用意されており、世界のボードゲーム掲示板であるBGGでは2人ベストの表記があります。


西暦820年のイスラム帝国を舞台に、陸路、水路、天空の調査を担当する旅人となります。

システムとしてはワーカー&ダイスプレイスメント、パズル、セットコレクションが組み合わさったいわゆる重量級作品です。

南チグリスの旅人のここがオススメ!

複雑ながらも上手く噛み合った各要素


まずはセットアップの様子から。

ボードーゲーマーから、そうでない方もこれ見ると、かなり情報量が多いのがわかると思います。笑

各要素を1から説明していくとそれだけで数記事必要なので解説はしませんが、ボードとカード、そして各種資源のどれもがなくてはならない本作の重要な要素になります。

以下から少しピックアップしていきます。

悩ましいアクション選択肢


手番で行うことはたった1つのアクションのみ。
  • ワーカーを場のカード上に置いてアクションを行う
  • ダイスを個人ボードのアクションスペースに配置する
  • 休息してダイスの回復、収入、業績の進歩を得る
のいずれかから1つを選んで実行します。


アクション自体はシンプルですが、早取りの要素や、コストの設定、そして選択肢の多さから、良い意味でかなり悩ましい仕様になっています。

ワーカーが一定数置かれていると配置できなくなるのはもちろん、自分の優先権を主張するマーカーや、お互いの公開情報からインタラクションが効いてくること間違いなし。

2人プレイでも何度か衝突する場面があったので、ちょうど良い塩梅に感じました。

絶妙なコスト設定


休息時や特定のアクションを打つとボード上のマーカーを次のスペースに動かすことができます。

いずれかのプレイヤーがマーカーを最終ゾーンまで到達させるとゲーム終了となります。

到達させること=勝利、ではないので必須ではないものの、道中含めゴールにも得点要素を多く含んでいるためやはり進めておきたい!

しかし、次のスペースに進むには間に描かれた条件を達成しないといけません。

特定のアイコンを多く持っていたり、必要な影響力を支払ったりとどれもが簡単に達成できるものではないため、このマネジメントにプレイヤーは終始悩ませられることになります。

また、縦に移動することもできず、先を見据えて進めていく必要があります。

早取り要素もあり、ゲーマーを唸らせる工夫がギュッと詰め込まれた素晴らしい仕組みに感じました。

お馴染みで美しいアートワーク


獲得したカードは個人ボードに繋げていきます。

陸路、水路、天空がそれぞれ繋がるように配置していくことで、自分だけのパノラマを広げていくことができるんですよ。

旅人として各地を探索していくテーマがめちゃくちゃ噛み合っており、好感が持てました!

もちろん見た目だけなく、カードには新たなアクションスペースやアクション強化、追加得点要素があります。

見た目の違和感をあまり感じることなく拡大していく様子を楽しむことができます。

少人数でも大満足!


さらに経験を積むと変わりそうな意見ではありますが、現状2人プレイでも程よいインタラクションが感じられ、物足りなさをもなかったように思えました。

相手の盤面もどんどんと情報量が増えていくので、お互いに把握しながらプレイするには2人でも十分だと思います。

西フランク王国シリーズもそうでしたが、ソロ専用のコンポーネントにもめちゃくちゃ気合が入っており、こちらも期待できそう。

ソロレビューもいずれ追加予定です。

南チグリスの旅人のここが気になる!

人数が増えると心配になりそうなテンポ

今回は2人プレイで2戦連続でプレイしました。

初回は約2時間ほど、2戦目は大体1時間ほどでしたか。

特に最初はルール確認にかなり時間が取られるので、こんなものでしょう。

かなり情報量が多く、特にアイコンの理解に苦戦する人は多いのでは。

相手のアクションによって自分のアクションを検討しなおしたり、盤面の把握をしたりと、いわゆるダウンタイム問題は起こりそうだと感じました。

もちろん3人以上ではまったくダメ!という事もなく、楽しさが薄れることは少なそうですが、2人でこれだけ楽しければ無理して多人数で遊ばなくても良いかなと個人的に思えます。


あと、カードが広がっていくのですっごい場所取ります。笑

180cm長のテーブルで2人でもかなりギリギリ。

3人以上なら床が良さそうです。笑

気になる点よりも良い点が全然多い!オススメです!南チグリスの旅人。

というわけで今回は南チグリスの旅人を紹介していきました。

ゲムマもあるので正直、見送る気でいましたがTwitterで楽しそうな投稿に釣られました。笑

勢いでポチってもなんら後悔のない素晴らしい作品で安心しています。笑

気になる方はぜひチェックしてみてください!

購入はこちらから!

5/8までケンビルさんで先行発売中!