ヒーローお断り! [ボードゲームレビュー評価:7/10]

ヒーローにお宝は渡さない!

ダンジョン防衛型協力系ボードゲーム

今回紹介するのは「ヒーローお断り!」

ふるりん本舗より日本語版が発売された協力系ボードゲームです。

独特なテーマに、軽妙でカスタマイズ性の高いプレイ感が組み合わさった作品ですよ。

その魅力や面白いと思った点について、お伝えしていきます!


ヒーローお断り!ってどんなボードゲーム?


1~4人用 ソロプレイ可能

プレイヤーはモンスターとなって、ダンジョンにあるお宝をヒーローに奪われないように立ち向かいます。

プレイヤーにはそれぞれ個性が異なるモンスターが割り振られることで、非対称式な協力系ゲームとなっているのが大きな特徴です。


ヒーローお断り!のここが面白い・オススメ

デッキを構築してダンジョンを防衛せよ!

本作で採用されているのはデッキ構築システム

ドミニオンやイーオンズ・エンドで採用されていているボードゲーマー御用達のデザインです。

ドミニオン  [2人プレイボードゲームレビュー:評価8.5/10]



イーオンズ・エンド レビューまとめ




手番プレイヤーは手札からカードを使用していき、効果を発動していきます。

カードのプレイ自体には基本的にコストはかからず、また1ターンで使用できるカードの枚数にも制限はないため、心地良いレベルにやりたいことができる印象です。

カードには移動、攻撃、モンスター固有アクションの他、ダンジョン内で資源や罠を生成したり、資源を使って新たなカードを獲得したりと言った効果があります。

カード自体に言語依存はないのですが、若干細かいルールが存在するため、慣れるまではマニュアルを参照していくことになるでしょう。


プレイヤーが手番を終えたらヒーローがダンジョン内に侵攻しに来ます。

ヒーロー専用の山札をめくり、描かれているキャラクターを登場させます。

(山札をめくる枚数は難易度によって調整されます。)

登場したキャラクターは登場時効果を発揮するだけでなく、ダンジョン内を移動して、モンスターを攻撃したり、宝箱を漁ったりとやりたい放題!


アナログ・デジタル問わず多くのゲームでは、プレイヤーはいわゆるヒーローの側となって、ダンジョン内を荒らしていく展開になるわけですが、やられる方は堪ったもんじゃない!と言う気分を本作では味わうことになります。笑

登場したヒーローを罠にはめたり、攻撃してどんどん排除していきましょう!

ヒーローの山札を2回切れさせることができれば、プレイヤーの勝利!

最も価値の高い宝箱(4)を開けられてしまうとプレイヤーの負けです。

ユニークなモンスター達


本作ではプレイヤーが使用できるモンスターが、9体用意されています。

攻撃型、防御型、サポート型にカテゴリされており、各プレイヤーが1体ずつ担当して、ダンジョン防衛にあたります。


各モンスター毎に可愛い木ゴマが用意されているのも嬉しいですね!

デッキ構成や基本アクション、コマの数、体力がそれぞれ異なる仕様になっており、様々なタイプを組み合わせてプレイヤー間で連携を取っていく楽しみがあります。


基本的にプレイ人数に等しい種類のモンスターを使うことになりますが、ルールの変更点はないため、場合によっては1人で複数キャラを担当しても良さそう。

個人的には手番のテンポと山札管理の観点から、2人プレイがおすすめです!

豊富なゲームパターン


ルールブックとは別にダンジョンブックが存在します。

数十パターンのダンジョン生成パターンが掲載されており、また使用するカードやダンジョンタイルも変更になる仕組みなので、本作が気に入れば非常に長く楽しめるようになっています。


ダンジョンごとに使用デッキを変えるのはもちろん、難易度が物足りなければ調整することも可能です。

ダンジョンの性質やモンスターの能力を理解して、戦略を立てていくのも醍醐味ですね!


ヒーローお断り!モンスター気分を満喫できます!笑


と言うわけ今回はヒーローお断り!をレビューしていきました。

いくつかのダンジョンを中難易度、1~2人プレイ何度かプレイしてみましたが、かなり面白いですね。

冒頭に細かいルールが存在すると書きましたが、何度か挙動を確認すると、システムとマッチした直感的な処理だと気づきます。

特にヒーローの動きは実際にプレイしてみた方が理解しやすい印象。

登場→罠やモンスターと遭遇→宝箱へ爆進、と、普段我々がヒーロー側となった時と同様の挙動を取ります。

ヒーローは容赦なくこちらを殲滅し、宝箱を荒らしていくので、モンスターの気持ちが痛いほどわかりますよ。笑

難易度調整も幅広く可能で、カードの言語依存もないため、ボードゲーム初心者から慣れている方までオススメできる作品だと思います!