ウイングスパン 東洋の翼 つがいモード [2人プレイボードゲームレビュー:評価8.5/10]

ウイングスパン 東洋の翼とは

鳥獣保護区をテーマにした国内外問わず人気のあるエンジンビルドゲーム。

第3弾拡張として東洋の翼が発売されました!

以前に基本+欧州+大洋のレビューは投稿していますので、よろしければこちらもご覧ください。



つがいモード

本拡張セットは基本ゲームに混ぜて遊ぶのはもちろん、なんとこれ単体で遊べるモードが搭載されています。

2人プレイでつがいモードを使用するのです!


つがいモードでは基本セットの準備と異なる点がいくつかあります。


まずはこちらのつがいボードを用意。

ラウンド毎の目標は専用のものに差し替えられます。


個人ボードにつがいトークンを配置してゲームはスタートします。


鳥カードを個人ボードにプレイした際に、そこにあったつがいトークンをつがいボードに配置することができます。

配置するのはつがいボードとの条件が一致しているもの。例えば、色による生息地、アイコンの内容を指定してくるわけですね。

各マスは両プレイヤー合わせて1つしかトークンを置けません。早取要素になります。


つがいトークンを置けるマスがなくても大丈夫。

つがいボード左下のマスにトークンを置くことができます。エサのリセットなどに使用できますよ。

ゲーム終了時につがいボードに配置してある自身のつがいトークンの1番大きい塊の数だけ得点が追加されます。

夫婦2人でプレイ!


それではスタート。

基本と他拡張含め何度かプレイしているので、通常セットアップで。

初回推奨のセットもあるので、慣れていない方やルール確認をしながらプレイしたい方はそちらで始めるのも良いでしょう。


早速鳥をプレイしていきます!

カノコバトは起動すると相手のボードに飛んでいきます。一見、損ですが飛ばすとカードを3枚引けるのです。


とにかくエサ、カード、卵全てが揃っていないと充分な鳥たちをプレイできません。

上手くエンジンを組めるように考えます。


つがいモードではラウンド毎の目標が2人プレイ用に最適化されています。

シンプルに1位と2位がつけられますね。

同着であれば2人とも1位です。


さて、肝心のつがいモードですがこれがけっこう悩ましい。

と言うのもつがいモードのラウンド毎の目標は、つがいボード上のトークンを参照します

適当に置いていてはラウンド毎にどんどん相手に差をつけられてしまうんですね。

陣取り要素にも後ほど注目です。


さあ、どんどん鳥をプレイしていきます!

エンジンを組んで生産力を上げていく快感が堪りません!


目標カードも追加で獲得できると強いですね。


今回は東洋の翼ということでアジアに生息する鳥たちが登場しています。

もしかしたら皆さんが見かけたことがある鳥がいるかもしれません。


1点気になることが…。

東洋の翼はこのように独立で1〜2人まで遊べるんですが、卵トークンと目標カードのストックがちょっと少ない!

特に卵は後半枯れ気味で別のトークンで代用していました。笑

基本セットを持っている方は組み合わせて使った方が良いかも。


ゲーム終了時のつがいボードがこちら。

あ、ちなみに私が黒で妻が白です。

ご覧の通り、白のつがいトークンが大きな塊になってますね…!

特に後半にエリアの取り合いが生まれて、先にこちらが分断されてしまいました。

かなりヒリヒリした展開になっていましたね。


スコアでは96-110で惜しくも負け。

やはりつがいボードの点が痛かった。


さらに妻のボードに注目すると、ちゃんと高得点の鳥をプレイしていますね。

これ、前回も私の反省点に上げていたような。笑

所要時間:ルール確認を含んで約1時間

感想

本作はいわゆる個人ボードのエンジンビルドに特化していて、以前からソロ感が強い作品として知られていました。

相手がどんなに上手くエンジンを組んでぶん回っていても、正直何もしようがなかったフシがあります。

それが今回から導入されたつがいモードの陣取りによって、間接的にではありますがインタラクションが生まれ、程良い駆け引きが味わえるようになったと思います。

ラウンド毎の目標はもちろん、つがいボードも無視していると相手にリードを奪われてしまうことから、自分のやりたいことだけをやる、という戦法は良い意味で通りにくくなったんじゃないのかな?

少なくとも我が家では盛り上がる要素でした。

単純にカードの種類が増えるのもこの手の作品では嬉しいですよね。

ソロはもちろん、6〜7人まで遊べるようになります!

気になる方はぜひ要チェックですよ!