uchibacoyaさん話題の新作!
あの2人用名作中量級作品の続編登場!
さて、今回紹介するのは話題の新作ボードゲームOtaru1899
uchibacoyaさんにて2023/10/1より予約が開始された作品です。
今回はなんと先行プレイという事で、特別に試作品をお借りして遊ぶことができました。
こんなうれしい経験ができるなんて・・・ボドゲブログやっていて良かった!笑
早速プレイしたので興奮冷めやらぬ内に紹介記事を執筆させていただきますよ!
実際にリリースされる商品とは仕様が異なる可能性がありますので、予めご了承ください。
Otaru1899ってどんなボードゲーム?
Takeo Yamada作
1800年代の北海道 小樽を舞台にプレイヤーは地方藩士となって、道内で最も影響力のある氏族の長となることを目指します。
以前にリリースされたSapporo1876の独立拡張となっており、単体だと2人用、合わせると4人まで同時にプレイすることができます。
当ブログでもSapporo1876のレビューは投稿済ですので、よろしければこちらもご覧ください。
Otaru1899のここが面白い!おすすめ!
信頼と安心と満足のucibacoyaクオリティ
ゲームのシステムについて紹介する前にやはりここに触れておくべきでしょう!
本作を発売するuchibacoyaさんはゲーム自体の面白さはもちろん、そのハイクオリティなコンポーネントでも評判のボードゲームメーカーです。
最近だとアクアガーデンの新拡張も話題になっていましたよね。
木ゴマはなんと殆どがプリント仕様になっており、ボードのデザインも美しい・・・
個人ボードに至っては扱いやすいダブルレイヤー仕様です。
決して派手過ぎず、それでいて親しみやすさも感じる素敵な雰囲気ですよねぇ。
セットアップした際のワクワク感をいつも与えてくれるのがucibacoyaさんだと思っています。
ゲームとして面白いことはもちろん大事ですが、幅広い層にウケることや映える見た目もやはり重要なポイントではないでしょうか。
ヴァリアブルフェーズオーダーを採用
本作で採用されいているシステムはヴァリアブルフェーズオーダーシステム。
手番プレイヤーが選択したアクションを、非手番プレイヤーも続けて実行します。
本システムが採用されている作品は前作のSapporo1876はもちろん、プエルトリコやサンファン2、レース・フォー・ザ・ギャラクシーなどが有名ですよね。
Otaru1899で選択できるアクションは以下の4通り
- 農学校:ワーカーを増やす
- 開拓使村:ワーカーによって収穫時の生産力をアップする
- 中央小樽駅:ワーカーを機関車に送り込み名声点を獲得する
- 基督協会:投資を行って有力者の力を得たり、建物を建設したりする
ワーカーは個人ボードで控えと共に管理しています。
個人ボード上部の開拓使列ではプレイヤーの生産力を表しており、列上でワーカーを前進させていくことで収穫時の生産力をアップすることができます。
ワーカーは後述のアクションでも様々な利用方法があり、農学校による増員は重要なアクションです。
また、各種アクションには収穫で得られる資源がどうしても必要になるため、生産力の向上に繋がる開拓使村はこれまた重要なアクションと言えるでしょう。
中央小樽駅はワーカーを派遣し、決算時とゲーム終了時に名声点を獲得するアクションです。
ゲーム中ではトップクラスに大きい名声点要素になります。
まったくノータッチでいると相手に差をつけられてしまう・・・重要なアクションですね・・・!
基督教会アクションでは、即時名声点を獲得できる有力者の力を借りたり、自分だけのアクションスペースとして使用できる建物の建設を行えたりします。
有力者の名声点は条件こそありますが、その爆発力は侮れません。
建物も便利で協力なのでゲームを有利に進めることができるようになるでしょう。
うーん、重要なアクションですね!
・・・と言うわけで、お分かりいただけましたでしょうか。笑
4種類それぞれのアクションは、その全てがゲームに勝利するために重要な要素となっているのです。
そんな大事な大事なアクションの選択について、相手に振り回される可能性のあるヴァリアブルフェーズオーダーを採用しているのがなんともニクいんですね!
お互いの盤面情報は全て公開であることから、自分だけが美味しい思いをできるようにアクションを選択していく立ち回りが非常に有利に働くゲームデザインとなっています。
ボードゲーマーにとっては、いわゆる「悩まし面白い」作風であり、先を見据えて資源管理・アクション選択を行っていく楽しさを存分に堪能することができますよ。
また、非公開情報がないため同ジャンル初心者でも説明しやすく、導入しやすい内容になっていると思います。
慣れればもはや軽量級?短時間で満足感たっぷり!
手番プレイヤーが農学校or開拓使村アクションを選択するごとに収穫マーカーが、中央小樽駅or基督教会アクションを選択するごとに決算マーカーが1スペース進みます。
アイコンが描かれている位置にマーカーが来ると収穫もしくは決算が行われます。
収穫&決算が合わせて5回発生すると、ゲームが終了します。
両プレイヤー合わせて12~15手番くらい行うと大体ゲームが終了する印象ですが、体感だとこれが本当にあっという間!
まだまだアクションして発展させていきたい~!と言う所でゲームが一気に終了に向かう印象です。
慣れてくると1ゲーム終えるのに30分かからない事もありますね。
初回でもインスト込みで1時間以内で余裕をもって終わりました。
建物や名声点要素などバリエーションが豊富に用意されているので、色々なパターンで繰り返し遊びたくなる、ちょうど良いボリュームに感じました。
Otaru1899注目の新要素!初期資源タイル
ゲーム開始時にプレイヤーは初期資源タイルを受け取ります。
タイル上部に描かれている資源を受け取ってゲームを開始するんですが・・・
中央に描いてあるのがそのプレイヤーだけがゲーム中にずっと使用できる永続効果、いわゆる固有能力になっているんです!
個人的に大好きな要素なんですよね。
非対称ゲームとまでは言い過ぎになってしまいそうですが、上手く活用できるとゲームを有利に進めること間違いなしのデザインになっていました。
リプレイ性にも繋がる良要素ですよね。
Sapporo1876にはなかったので、1番嬉しい追加要素に感じました。
大注目の2人用ボードゲーム!Otaru1899
と言うわけで今回はOtaru1899について紹介させていただきました。
何度も言いますが、コンポーネントの質、ゲームデザイン&システム、そして面白さ、それぞれを高い水準で兼ね備えた素晴らしい作品だと思います。
褒めすぎるとある意味ちゃんと評価していないように思われてしまいそうなので、笑
あえて1つ気になる点を挙げるとするならば、運要素皆無で実力差が出やすいところでしょうか。
ゲームのセットアップ以降はランダム要素が全くないため、しっかりと先を見据えて進めることができるプレイヤーがどうしても有利になります。
もちろんゲーマー同士であればそう言ったガチガチの展開が好まれる場面もありそうなものの、慣れていないプレイヤーと遊ぶ場合であれば少し考えた方が良いでしょう。
と言いつつも、今回私のお相手はSapporo1876未経験プレイヤーだったんですが、しっかり連敗しました。おかしいな。笑
なんだかんだ言いましたが、初心者から上級者プレイヤーまで多くの方が楽しめるゲームデザインになっていると感じました。