コンパクト濃厚系2人用ボードゲーム!
今回紹介するのはビア&ブレッド。
2人用ボードゲームで、小さい箱にコンポーネントと楽しさが詰め込まれたホビージャパンさんの新作です。
ジャンルは全く異なりますが、このサイズ感&プレイ感はタルギや世界の七不思議デュエルと言った2人用名作を彷彿とさせましたね!
箱比較は宝石の煌きデュエル・・・
ビア&ブレッドってどんなゲーム?
プレイヤーはそれぞれ異なる村の代表となり、ビールとパンの出荷で相手より儲けることを目的とします。
ゲームは6年(ラウンド)に渡って行われ、カードドラフトやリソース管理の要素があります。
豊作の年と凶作の年が交互に訪れ、それぞれで処理&戦略性が異なる点がさらにユニークだと感じました。
コンポーネントの質も良く、気になっている方も多いと思うので今回はビア&ブレッドの魅力について迫っていきますよ!
ビア&ブレッドのここが面白い!
特徴的なカードプレイ
各年の始めにはそれぞれのプレイヤーに5枚の手札が用意されます。
手番では手札を1枚選んで効果を適用しますが、使い方が3通りあります。
- カード上部の効果を使用して資源を獲得する。
- カード中部の効果でビールもしくはパンを製造、得点化する。
- カード下部の効果で今後のアクションの強化もしくは追加得点を狙う。
交互に訪れる豊作&凶作の年
6年間行うゲームのうち、奇数年は豊作の年、偶数年は凶作の年に設定されています。
ボードに緑と赤で色分けされますが、その名の通り豊作では多くの資源で、凶作では少な目の資源でその年を乗り切る仕様です。
さらに豊作の年においてはドラフトが発生します!
お互いにカードを1枚プレイするたびに残りの手札を相手と交換するのです。
単純ながら駆け引きを何倍にも濃厚にしている要素で、相手の持ち資源や製造状況を確認しながら、上手くカードをカットして自分だけが美味しい思いをするように・・・と言った戦略性を生んでいます。
凶作の年にはドラフトが行われないのもポイント。
年ごとにプレイの感覚が微妙に異なるものの、ゲームのテンポが良いため違和感なく集中できます。
緩そうで意外と厳しい資源管理
カード上部の効果と使用して「収穫と貯蔵」を行うと描いてある資源をボードから獲得できます。
さらに同じラウンド中であれば、後に収穫する資源を多くもらえる工夫があるため比較的資源が手に入りすいように思えます。
しかし、本作では獲得した資源を上限のある倉庫に配置しなくてはいけません!
後述する製造アクションには絶妙な資源の量を要求されるのでこれが何とも悩ましい!
さらに倉庫を上回る量の資源は相手に渡さないといけないルールがあります。
と言ったジレンマと戦い続けることになります。笑
ビールとパンを製造!でもストックに注意・・・
必要な資源が揃ったら、ビールもしくはパンとして製造することができます。
最終的にコインの数値の競うことになるため、この製造アクションを多く打ちたいのは言わずもがなですね。
じゃあ、資源をやりくりしてひたすら製造すれば良いじゃん!と思いますが、ここにもプレイヤーを良い意味で悩ませる工夫があります。
なんと製造したビールとパンはそれぞれ1枚ずつしかボード上にストックできません。
一旦ボードのカードリセットする「整理アクション」を行わないと、追加の製造ができないんですね。
整理と向上を上手く活用しよう!
カード下部として使用する方法をご紹介します。
資源の獲得もしくはビール・パンの製造としてではなく、向上として使用することでボード上にカードを差し込むことができます。
これによりアクションを強化したり、ゲーム終了時に追加得点を得るチャンスが生まれたりします。
さらに向上を行うことでボード上の製造物を脇によけて、またビールもしくはパンの製造を行うことができるようになります。
一見、便利で強そうなアクションですがこの手番では資源獲得もしくは得点化をスキップになることが多いため、過信は禁物ですよ!
ひとひねりある得点計算
6ラウンドが終わったらゲームが終了して、得点計算入ります。
ビールとパンに描かれているコインの数値をそれぞれ別に合計します。
相手と競うのはビールとパンのコインそれぞれの合計値の低い方!
つまり、どちらかに特化して片方をおざなりにすると勝負にならないんですよ!
プレイヤーは6ラウンドを通していかに上手く両方の製造物を量産するかが問われます。
よくまとまった中量級2人用作品としておすすめです!
今回の記事、「悩ましい」と言う表現を多く使ってしまった気がしますが、これってボードゲーマーにとって大好物ワードですよね?笑
あえて気になる点を挙げると、
- 情報量多めで若干視認性の悪いカード
- カードのめくれ運
- 派手さはあまりない
2ゲーム目以降はかなり掴めてくると同時に、面白さがジワジワと感じられました。
結局3ゲーム連戦したのは何だかんだで好感触だった証拠です。
意外と僅差で勝てません。
インスト込みで1時間を切りながら、戦略的なプレイを楽しめる本作にはかなりのポテンシャルをありますね!
決して派手なゲームではないけど、所々に散りばめれたデザイナーの工夫が光る作品だと思います!
気になる方はぜひチェックしてみてください!