エヴァキュエーション [ボードゲームレビュー評価:8/10]

今回紹介するのはエヴァキュエーション

当ブログ一押しデザイナーの1人であるウラジミール・スヒィ氏による作品です。

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シップヤード

エヴァキュエーションってどんなボードゲーム?

概要


1~4人用

太陽膨張により滅びゆく惑星の住民がまさにプレイヤー達

資源が豊富な新世界への移住を決めました。

新世界で最も豊かな文明を築くのは果たしてどのプレイヤーでしょうか?

ゲームの流れ


ゲームは原則全4ラウンド

プレイするモードによって規定ラウンドより少なくなる場合があります。

今回、当ブログで紹介しているのは得点モード&上級ルールです。

プレイヤーは手番順に1アクション行っていき、パスするとそのラウンドではもうアクションできなくなります。(ハードパス方式)


ゲーム開始時にアクションカードが配られます。

基本ルールでは裏面のまま使用し、表面を参照するのは上級ルールとなります。

個人ボード下部には4つのアクションスロットが用意されており、カードを置いたアクションが起動します。


本作の大きな特徴の1つとして資源管理が挙げられます。

個人ボードは左右に旧世界新世界が描かれており、プレイヤーが資源を支払うもしくは受け取る際にはどちらの世界でやり取りするかを選ばなくてはなりません。

惑星へ入植したり、新たな建造物・宇宙船を造る際は資源を支払った世界側で受け取ります。


各世界間を繋げるのはほとんどの場合、宇宙船となります。

旧世界・新世界それぞれの資源管理が本作の肝となるので、よく確認してプレイした方が良いでしょう。

旧世界から脱出せよ!


テーマ及び勝利条件に乗っ取ってプレイすると、自ずと旧世界が廃れて、新世界が繁栄するようになっていきます。

得点モードおいて、ゲーム終了時に競うのは新世界での資源生産力や入植状況、そしていかに旧世界から多くの物資を移動できたかと言う点になります。

限られた時間の中でできる限り新世界への移住を試みましょう!

プレイレビュー


ソロでルールを確認してから、いよいよ対人プレイ!

今回は3人戦

他2名は経験者と未経験者でしたが、ボードゲーマーレベルは相当なものなので、慣れてきたらオススメと言われる得点モード&上級ルールにいきなり挑戦です。

30分くらいの入念なルール説明からゲーム開始!


得点モードではその名の通り、ゲーム終了時の得点を競います。

各資源の生産力や、得点目標カード(黄色)から計算します。

初回では推奨されていないモードですが、正直・・・エヴァキュエーションに挑戦するくらいのゲーマーであれば最初から導入しても問題ない程度な気がします。笑

各プレイヤー毎に指針が分かれる部分なので、個性が出て面白いと思います。


上級ルールではアクションカードを表向きでプレイすることができます。

個人ボード下部のアクションとは別に、カード独自のアクションが選択肢に加わるため、更に戦略性が深まると思います。

カードのアクションは複雑そうに見えて、実は基本アクションに少し変化が加わった程度。

テキストは効果の補足で、慣れればアイコンだけでほとんど理解できます。

選択肢が増えることで手番にかかる時間が長くなるデメリットはあるものの、上級ルールを体験してしまうとカード効果なしの基本ルールは物足りなくなってしまいそうです。


旧世界に残った物資は全て減点要素です。

ゲームが進むにつれて新世界へと輸送していく点において、テーマとシステムのマッチングを感じますね。


プレイヤー間の絡みは比較的緩い部類かな。

カード・タイルの取り合い、進展トラックの場所取り、新世界の入植場所で干渉してきますが、激しいインタラクションかと言われると・・・そこまで。

4人だとかなりきつそうだけど、その分プレイ時間が余計に長くなりそう。

感覚的には2人でもかなり良さそう。体感は2~3人ベストです。


個人ボードに9枚置かれる技術タイルは4セット用意されており、配られる技術によってプレイ方針が若干変わってくるかと思います。

固有能力と言ったら大げさだけど、プレイ感の違いを楽しめるので個人的には推し要素です。


ゲーム序盤にはとても無理そうに感じる新世界の発展ですが、後半になると意外なほど整っていきます。

各種ペナルティに警戒しつつ、自分の目標に沿っていけば初回でも見当違いなプレイになることはそこまで多くないでしょうか。


無事に旧世界から物資の運搬を済ませることができると気持ち良い!


今回は3人プレイでルール説明30分、やや長考気味のプレイで3時間弱でした。

SNSだと5~6時間かかったとの意見もありますが、ちょっと盛りすぎな気もします。笑


他にはあまりないプレイ感は少々とっつきにくさはあるものの、慣れてくるとクセになる面白さです。

プレイ時間的に気軽に試せる作品ではありませんが、機会があればぜひオススメしたいですね!

私もまだルールを覚えている内に、更なる追加モジュールルールをプレイしてみたいです。笑

ソロプレイについて


ソロでは専用デッキを使うボットを導入します。

得点を競う合うわけではなく、場のカードを取り除いたり、入植箇所を塞いだりしてプレイヤーの妨害をしてきます。

先述の通り、プレイヤー間の絡みをバチバチに行うゲームではないので、ソロでもプレイ感は大きく変わりませんでした。

ソロプレイ目的での購入も全然アリです!

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